書評
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〈書評〉巨大化する科学と向き合う『文系と理系はなぜ分かれたのか』隠岐さや香
2018.10.16
人の性格や見た目を指して「文系っぽい」「理系っぽい」と呼ぶことが珍しくないほどに、文系・理系という言葉は日本人…
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<書評>『中西悟堂 フクロウと雷』
2018.08.01
「日本野鳥の会」創始者に学ぶ 池の畔に広がる葦の茂み。その隙間を縫ってカイツブリがすいすいと泳ぎ、枯草や藻を敷…
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〈書評〉吉野源三郎・著『君たちはどう生きるか』
2017.12.01
子供向けと侮るなかれ 『君たちはどう生きるか』は1937年に『日本少国民文庫』の最後の配本として出版された。『…
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〈書評〉藤原辰史『トラクターの世界史 人類の歴史を変えた「鉄の馬」たち』
2017.11.16
技術の多義性と向き合う 「トラクター」の「世界史」なんて! 本書の書名を目にした人は、まず驚きを隠せないのでは…
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〈書評〉『戦争と農業』 藤原辰史
2017.11.16
「食」から世界を物語る 我々が生きていくために必要な行為は「食」であり、その「食」を支えるのが「農業」であり、…
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〈書評〉『アキラとあきら』運命に立ち向かう、二人の俊英
2017.10.16
「やられたら、やり返す。倍返しだ!」の流行語を生んだ半沢直樹シリーズ、心のねじまがった銀行員に張り手を食らわす…
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<書評>『キリスト教の精髄』を読む
2017.09.16
ドイツ留学中に通っていたプロテスタント教会の友人が勧めてくれたのが本書である。『ナルニア国ものがたり』シリーズ…
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〈書評〉究極の「反貞女」であれ 三島由紀夫著『反貞女大学』
2017.08.01
現代において、「性」はひとつのキーワードである。「男尊女卑」と言われた古来の日本社会のかたちは徐々に影を薄くし…
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〈書評〉『寺田寅彦随筆選集』より 「化物の進化」 増え続ける化物
2017.07.16
「やまびこ」や「かまいたち」など、かつては「化物」のせいだとされていた不思議な自然現象は、今では科学的説明がさ…
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〈書評〉『 自然を楽しむ 見る・描く・伝える 』 足元に生えている異世界
2017.06.16
ありふれた日常の中に、時々、意外な面白さや奥深さを見出すことがある。たとえば自分の親が、若い頃はどんなだったの…