概要
京都大学新聞社では、第4回京都大学新聞文学賞を開催します。
1959年、弊社は創刊1000号記念として野間宏、伊藤整の各氏を選考委員にむかえ懸賞小説を企画し、1970年まで毎年募集していました。その後、長い空白期間を経て1997年に京都大学新聞新人文学賞として復興し、2008年には第2回、2015年には第3回を開催しました。
今回、2025年の「京都大学新聞」創刊100周年にあわせ、第4回京都大学新聞文学賞を開催します。既存の枠にとらわれることのない、フレッシュな才能による斬新な作品を期待します。
募集内容
●未発表の短編小説を募集します。なお、インターネットや同人誌で公開した作品は発表済みとみなします。また、未発表であれば1人で複数作品を応募することは可能です。
●応募は京都大学の学内・学外を問いません。
作品規定
●400 字詰原稿用紙 30~50 枚程度。パソコン原稿のみ受付け、手書き原稿をスキャンした作品等は受け付けません。本文は A4 判用紙に 40 字×40 行で記入し、400 字詰め原稿用紙に換算した枚数を明記してください。
●原稿には表紙をつけ、題名(ふりがな)・枚数・氏名(ふりがな、筆名の場合は本名を併記)・年齢・職業・住所・電話番号・メールアドレスを明記してください。
●原稿は専用のフォームよりWordファイル(docx)またはテキストファイル(txt)で提出してください。手書きの原稿は認めません。
●原稿に記入された個人情報は、本文学賞の選考の目的にのみ使用します。
応募方法
応募フォームからご応募ください。
https://forms.gle/sc5AQ3yJaTBG7kB17
応募期間
賞
大賞1編=賞金 10 万円・京都大学新聞紙上および京都大学新聞社HP上に全文掲載
選考委員
青羽悠 アオバ・ユウ(作家)
書きどきというものがあります。今この賞を見つけて何かピンときたものがあるなら、あなたにも書きどきが来たということです。大丈夫、京大という冠は妙に懐の深いところがありますから、時計台の怪電波にあてられて、寝言たわごと鬱屈卑屈どんなところからでも物語になりますよ。
大森望 オオモリ・ノゾミ(翻訳家・書評家)
新人賞の応募作にいちばん期待するのは、文章の美しさでも小説のうまさでもなく、いままで見たことがない何か。新人の原稿は毎年何百本も読むんですが、残念ながら、そういう驚きを味わうことはめったにない。うわ、まだこんな手があったのか!――と仰天できる作品にめぐりあえることを祈っています。よろしく。
吉村萬壱 ヨシムラ・マンイチ(作家)
「こんな異様な小説は恥ずかしくてどこにも出せない」「美し過ぎてぶっ壊れてしまった」「これ以上破綻しようがないほど破綻した小説を書いてしまった」などとお困りの方は、是非こちらにご応募下さい。「まともな文学賞」に送れないやばいブツ、危険物、ジャンル不明品等々、心よりお待ち申し上げております。
結果発表
2025年5月ごろ、京都大学新聞社公式HPと京都大学新聞紙面上にて発表
注意事項
本文学賞に関するお問い合わせは、Eメールにてお願いいたします。
京都大学新聞社 文学賞担当宛
kup (at) ops.dti.ne.jp
※スパムメール対策のため、アットマークを (at) と表記しています。メールを送信する際はご変換ください。
京都大学新聞文学賞の来歴
1959年に「京都大学新聞」創刊1000号*を記念し、伊藤整、野間宏を選考委員に迎えて懸賞小説を始めました。この懸賞小説は1970年まで毎年続きます。その後、長い空白期間を経て、1997年に「第1回京都大学新聞新人文学賞」を開催、文学賞の復興となりました。2008年には「第2回京都大学新聞文学賞」が開かれ、2015年には創刊90周年を記念して「第3回京都大学新聞文学賞」を開催しました。 今回、京都大学新聞の創刊100周年を記念して「第4回京都大学新聞文学賞」を開催します。
* 1925年4月1日創刊の「京都帝国大学新聞」から数えて
過去の受賞作
第3回(2015年) 井口可奈 『ボーンの錯覚』
第2回(2008年) 森いの助 『リンゴ』
第1回(1997年) 吉村萬壱 『国営巨大浴場の午後』