企画

【寄稿】課外活動団体より 7団体より近況報告

2025.04.01

取材などで縁のある7つの課外活動団体から寄稿をもらった。過去に何度か取材した馬術部のほか、近年の本紙のスポーツ記事の中で最も多く取り上げている硬式野球部、本紙と同じく1925年創部のサッカー部から協力を得た。また、昨秋に学術誌創刊について取材した野生生物研究会や、短歌募集企画でコラボした京大短歌、演奏会情報の掲載で関わりの深い交響楽団や叡風会の寄稿を掲載する。馬術部の写真は同部提供。(編集部)

目次

馬術部① 馬のいる生活 もすこミュール
馬術部② 人も馬も元気に活動中! 村松明日香
サッカー部 伝統と挑戦の100年
野生生物研究会 京大野生生物研究会の歩み
交響楽団 オケを通じた交流の復活 京都大学交響楽団
京大短歌 詠む、議論する 武田歩
叡風会 第100回定期演奏会を迎え 会長・菊谷香乃
野球部 戦う、勝つ 京都大学硬式野球部


馬術部① 馬のいる生活 もすこミュール


馬術部は朝で、自然で、家で、家庭で、友達で、きょうだいで、社会で、寄る辺です。いつでも、行けば誰かしらいる。珍しく誰もいなくても馬がいる。そんな夜は、電気を全部消して広い空に灯る星を眺めるのです。本当に空が広く、虹がかかれば端から端まで見えるのです。馬房の前に行ってチッチッと音を出すと、馬が寄ってきてくれます。さらさらの毛並み、無駄がなくたくましい筋肉、当たると痛いしっぽ、素直でちょっとアホそうな目、よく動く耳、常に食べ物を探している鼻。栗毛、鹿毛、青毛、葦毛、まじめな子もせっかちな子もビビりな子ものんびりな子もいて、手を出すと、さわらせてくれる子も舐めてくる子も、怒って噛もうとする子もいます。

厩舎に入ると、馬の汗と糞と干し草の匂いがふわっと飛び込んできます。ただの干し草も良いけれど、草が5㌢角くらいのキューブ上になったヘイキューブという飼料の、あの甘い匂いが大好きです。クラブハウスの談話室の床にはいつでも砂が散らばっていて、長期休みには帰省した人が買ってきたお土産がないか、通るたびにテーブルの上のチェックを欠かしません。壁から突き出た棒に鞍がたくさん並んでいるのは馬具庫。奥には、数年前に再開拓した小さな畑があって、なぜか毎年一人くらいは畑好きの部員が現れる仕組みになっています。夏には畑の傍でBBQをします。馬のためのおが粉をもらう契約をしている材木屋さんから端財をもらってきて薪にするのです。底の抜けた炭入れの底に網を張って、傾いたパイプ椅子でがやがや焼くのです。宿直室には、炬燵机があります。冬には光に群がる虫のように私たちはここに集まります。こたつは四角いのにどうして5人も6人も入っていたのか不思議です。足でいっぱいのこたつの中に、更に足をねじ込もうとする人が後を経ちません。

馬に乗り始めてすぐに、馬に乗って走る気持ちよさや馬と仲良くなることの楽しさに夢中になりました。今でもかわいい馬たちに囲まれているだけで幸せなのですが、馬術という競技の奥深さに魅せられている今日この頃でもあります。馬術の特徴はなんといっても生きた動物と共にすることですが、「調教」という概念がとても素敵で独特だと思います。京大の馬術部が伝統的に大事にしてきたことでもあります。調教とは人が馬に何かを教える、というイメージで取られがちですが、もっと双方向の営みなのだなと最近感じます。たとえば若い馬を調教する時も、ベテランの馬に乗る中で自分が得た技術を若い馬と共有して、馬も馬なりに成長してくれるおかげで人が更に技術を身につけられる、というまさに相乗効果なわけです。実際には人が一方的に馬に乗っていますけれど。学年が進んで1頭の馬の面倒を毎日見る責任者にもなると、自分の上達も失敗も悪い癖も、全てが馬に反映されてゆきます。ほとんどの部員が大学で馬術を始める中で私たちが坂を転げ落ちないでいられるのは、ひとえに監督やコーチの導きのおかげです。でもそんな緊張感の中で、毎日毎日、馬と対話しながら一緒に歩みを進めていくという喜びは、本当に馬術ならではと思います。そういう性質上、各個人が全国大会に行きたい、という目標が短期的なものに見えてきて、より長期的には部としていい馬を育てたい、担当馬を、誰を乗せても全国大会に連れて行ってくれる馬にしたい、という大きな願望が広がってきます。たったの4年しかいられない自分と違って、馬は10年以上も部にいることが多いからです。そう考えて、今年は人馬の着実な成長を第一目標に掲げて日々練習に励んでいます。

毎朝6時に寝ぼけた頭で集まって、話と言えば大抵バカ話なのですが、なんせずっといるので、ふとした時に「好き」の定義とか、遺伝子のTATAボックスの話とかにもなります。誰かにした話は、だいたい次の日にはみんな知っています。特に同期はすごく仲良しで、自分でそういえるくらいで、本当によかったです。お互いの口癖が移っています。2階で眉毛かいてきたな、とか平気で言ってきます。3年目になり「馬術部新入生その3」という名前になったLINEのアルバムはしばらく前に千枚を越えたので2つ目に入りました。15時に集合して動物園に行ったりします。でも鞍をつけて馬に乗ったら一転、みんな別人のように真剣な表情で、でも楽しそうに、馬場を駆け回っているのです。馬房掃除をしていると、1回生に号令をかける声とおしゃべりと馬の鼻息や足音がまじりあって聞こえてきます。練習の最後に革の馬具に塗り込む油の匂いは手についてなかなかとれなくて、午前の授業中はいつもあの匂いと共にあります。

紹介ばかりが長くなりましたが、新歓として試乗会や朝の練習見学、ホースショーなんかもやっていますので、ぜひ馬たちのかわいい部分もかっこいい部分も見にいらしてください!




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馬術部② 人も馬も元気に活動中! 村松明日香


京都大学馬術部は昨年度新たに3頭の馬が入厩し、現在15頭24人で活動しています!昨年の4月には空きがあった馬房も全て満員となり、活気溢れる厩舎になりました。15頭とも個性豊かで、手のかかる馬もいれば穏やかな馬もおり、全頭愛らしくて仕方ありません。公式インスタグラム(@kyodaibajutu)や公式X(@kyodaibajutu)ではそんな馬たちの日常の1コマを定期的に更新しておりますので、ぜひご覧下さい。きっと癒されること間違いなしですよ!また馬房の見学も常時可能ですので、本物の馬の可愛さを体験しにぜひ馬房にもお越しください。今回は折角の機会なので、全頭を一言ずつ紹介していこうと思います。まず、南の厩舎最南端の馬房にいる一番最近入厩した京朧(旧名:フィフティ・ロー)はたまに怒るけれど基本的に穏やかなおじさんです。隣にいるのは同じく新入りの、牝馬大好き思春期カワイイ系男子の京砦(競走馬名:メイショウコジョウ)です。1つ飛ばしたところにいる京飛梅(競走馬名:ウメニウグイス)は、半開きの口が特長的なのんびりおじちゃんです。その隣は秋桜(競走馬名:チェリッシュハート)という素直で可愛らしい繊細ガールです。南の馬房最後の馬は、いたずらっ子な怒りん坊葦毛ボーイ京恋(競走馬名:タガノカイリ)です。そして、北の厩舎最南端にいるのは、京大馬術部のアイドルにして馬界の橋本環奈、アイリ(競走馬名:エバーアイリーン)です。その隣はアイリに少し似た顔の京桜(競走馬名:ピュアカガヤキ)です。よく怒り噛みますが、顔の毛はふわふわです。さらにその右に行くとベイレルベイ(競走馬名:ニホンピロナッシュ)がいます。万物を食べ物だと思っているガキンチョです。彼にウザ絡みをされているのが超ビッグガール、キブリヤーウ(競走馬名:アルバニアカフェ)という大きさの割に繊細な牝馬です。その隣は穏健ちびっこエースのパシフィア(競走馬名:マサノブルース)。そこからは栗毛が三頭続いて、ビビり優等生の京欅(引退競走馬ではないサラブレッド)、高貴なお爺トルバドゥール(競走馬名:ラバグルート)、おサボりイケメン京伊吹(競走馬名:トゥルーウインド)。その隣には人懐っこい前髪パッツン系女子晴嵐(競走馬名:ビューティーグリン)。最北にいるのが筋肉ムキムキ愛嬌ボーイひまわり(競走馬名:アドマイヤレオ)となっています。本当に全頭可愛くて、そして何より走っている姿は皆カッコイイです!特に大会で馬場馬術や障害馬術、総合馬術に挑んでいる馬達は勇ましく非常に魅力的ですので、馬術部の新歓でその姿を見て頂きたいです!新歓としては、試乗会・ホースショー・練習見学・ピザ会を参加費無料で開催しています。どれもなかなか体験できない貴重な機会ですので、少しでも興味があるという方はぜひお気軽にご参加ください!馬の魅力に虜になること間違いなしです!新歓SNS(Instagram:@kyodai_uma、X:@kyodai_uma)のフォローもよろしくお願いします‼



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サッカー部 伝統と挑戦の100年


貴紙が創刊100周年を迎えられたこと、京都大学体育会蹴球部一同、心よりお祝い申し上げます。弊部も同じく1925年に創部しているということもあり、このような貴重な機会をいただくことができたこと、嬉しく思います。何度か取材をしてくださったこともありましたが、この先も長いお付き合いをどうぞよろしくお願いいたします。

弊部、京都大学体育会蹴球部は先述した通り1925年に発足し、翌年から関西専門学校ア式蹴球リーグ(現・関西学生サッカーリーグ)に出場し、3連覇を含む7度の優勝を成し遂げました。しかし戦争による中断を経て関西学生サッカーリーグが再開してからは、2部への転落を経験し、その後は各カテゴリーを行き来する時期が続きました。

近年の歩みとしましては、3部リーグでの戦いが続いています。2020シーズンおよび2021年シーズンは新型コロナウイルスの影響を受けましたが、2022シーズン以降はその影響を乗り越え支障なくリーグ戦が行われております。

また、弊部では学生主体のチーム運営が可能になるよう組織体制が整えられています。アナライズ班や広報班などがそれぞれ所属する強化・事業・運営の3つの部会に加え、部員全員が発案者になりうる「プロジェクト」、地域の子どもたちに対しサッカーと勉強の2軸で楽しいを提供する「スクール」という新たに設置された2つの活動から構成されています。

さらに、「文武両道を体現し社会に(自分たちの)可能性を示す」というMission、「日本一の歓喜の輪」というVision、「楽しむ」「今に全力を」「挑戦の歓迎」というValueを、代を越えた部の継続的な強化のために長期戦略として設定しました。

現チームの目標としては、関西学生リーグ3部優勝、京都選手権決勝進出(天皇杯予選出場)、関西選手権総理大臣杯出場を掲げています。目標達成のため、日々パッションを注いで活動しています。

弊部では、プレイヤーとスタッフを募集しています。スタッフには、練習・試合のサポートや記録を行うマネージャー、選手のテーピング・アイシングや怪我人のリハビリメニュー管理を主に行うトレーナー、試合中のリアルタイム分析や、試合のデータ収集・フィードバックを行うアナリストといった種類があります。サッカーが好きな人、興味がある人はぜひ京都大学体育会サッカー部のSNSアカウントなどからご連絡ください。

最後になりましたが、100年の歴史を礎として受け継ぎつつ、次の新たな100年では変わりゆく時代に適応しながらも京大蹴球部らしい挑戦をし続けて行きたいと思います。その奮闘する姿を貴紙に見届けていただけたら幸いです。

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野生生物研究会 京大野生生物研究会の歩み


京都大学新聞社様が百周年を迎えられました事、心よりお祝い申し上げます。100周年の記念紙面に寄せる文章をということでご依頼いただきましたが、今年で47年目を迎える弊会の歴史は京都新聞社様の半分にも及びませんし、一見するとキリも悪く記念号に寄稿するテーマに苦慮しました。しかし、考えてみると47年目という事は、現役で大学に入学し弊会を設立した学生は今年度65歳となり、定年を迎える年度という事になります。そこで、本文では一つの歴史の節目と致しまして、弊会の現在までの歩みを知り得る範囲で振り返ってみようと思います。

京都大学野生生物研究会、通称「野研」の活動は昭和53年、大井徹さん(現石川県立大学教授)や大迫義人さん(現大阪市立大学教授)を含む4人の学生会員を中心に始まりました。設立当初は野生動物の保護管理に関する研究を行っておりました。実際、京都大学の芦生演習林にて当時教鞭を取っていらっしゃった吉村健次郎先生のご指導の下、芦生演習林のツキノワグマに関してクマハギの被害樹種やその状況、クマの個体数推定などが行われました。それらの成果を発表する場として現在まで続く会誌「やけん」の第1号が発行されました。その後、誘引実験などを行いクマ出没の記録を目指しましたが、クマが一向に現れず次第に研究は行き詰まるようになりました。また、芦生演習林の自然に潜む生物多様性に釣られてか、次第に会員たちが気になる対象も多様化したようで、記事のテーマも動物全般や植物にまで広がり、注目するスケールも生態系、個体、さらにはそれより小さいものまで多岐にわたるようになっていきました。また、生き物好きのアマチュア会員も増加しました。そうした中で、弊会は本来の目的であった「野生動物の保護管理調査」を行うサークルから「生物が好きな学生同士の相互交流の場」としての機能を担う方向に移行しました。その後も、例会の部屋として利用していた3回生控室の消失やコロナによる野外活動自粛など、弊会存続の危機は幾度となく訪れましたが、その都度弊会は形を変えながら活動を続け、今日まで至っております。現在では会員数も創始時の10倍となる40名を超え、研究者志望の学生から生き物好きな文系学生や社会人まで幅広く在籍するサークルとなっております。また昨年度は弊会に在籍する会員が和文誌「おりば」を立ち上げ、出版に向けた編集委員の発足も進みました。弊会全体の研究活動を復活させる機運も立ち上がりつつあり、先輩方のご尽力によって規約の制定など制度や管理も充実しつつあるのが現状です。

さて、長々と弊会の歴史について振り返りましたが、少し本年度以降の抱負を述べ、本文の締めくくりとさせていただきます。本文を執筆するにあたり「やけん」の過去号を繰ると、21号に以下のような一節がございました。

「野生生物研究会がサークルという形を取っている以上、年毎にその姿を変えていくことはとても自然なことだと思います。そして冊子「やけん」はその変わっていく姿を現す最も端的なものであるとも。さて、今年の野研はどんな顔をしているでしょうか。それはこの本を読んだ皆様の判断にお任せしたいと思います。」

47年目の「野研」だけが創り出せる41号目の会誌「やけん」は今年度も11月祭で販売する予定です。素晴らしい会誌となるよう野研会員一同尽力いたす所存です。以上、最後になりますが京大新聞社様の益々の発展を祈念しますと共に、歴史ある貴社が紡ぐ新聞の最新号を今後も心待ちにしております。

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交響楽団 オケを通じた交流の復活 京都大学交響楽団


沿革


京都大学交響楽団(以下京大オケ)は、1916年に創設されて以来、100年以上の歴史を持つ学生オーケストラ団体である。団員数は200人を超え、年2回の定期演奏会を活動の中心として日々音楽の研鑽に励んでいる。

1916年12月、京都大学の医学生であった深瀬周一氏によって設立され、1917年に第1回演奏会が行われて以来、チャイコフスキーの「交響曲第6番悲愴」をはじめとする数々の作品の日本初演を果たしてきた。戦中戦後や阪神淡路大震災の際も、年2回の定期演奏会は欠かさず続けられ、関西の楽団の中心としての役割も担ってきた。本楽団に在籍した後に音楽家となる団員も多く、日本を代表する指揮者であった朝比奈隆もその一人である。

コロナ渦~活動再開


年2回の定期演奏会に加え、地方での演奏旅行や、他大学との合同演奏会(以下ジョイントプロジェクト)など音楽活動の幅を広げてきた本楽団だが、新型コロナウイルスの影響によりその活動は一時途切れてしまった。団体としての活動停止を大学から余儀なくされ、3度の演奏会が中止となった。創設以来途絶えることのなかった定期演奏会の断絶は、団員に大きな不安をもたらした。活動再開の許可が下りた後も、練習所の利用時間が制限されるなど、本格的な活動の再開には困難を要した。そのような状況の中、2021年12月にはオンラインでの演奏会の開催、2022年には対面での演奏会の開催を実現し、活動の主軸であった年2回の定期演奏会が再び実施できるまでになった。演奏会の中止を経験したことで、自分たちの音楽をお客様に届けられる喜びを改めて実感している。コロナ渦によって停止していたそのほかの活動も、再開してきた。2024年2月には東北大学とのジョイントプロジェクトを行い、8月には北海道への演奏旅行に加え、北海道大学とのジョイントプロジェクトも行った。さらに今年の3月には、演奏会に向けた練習の皮切りとなる合宿を約5年ぶりに実施した。以前の京大オケでの活動を知る団員も少ない中、現役団員が尽力し、これらの活動を復活させることができた。コロナ禍が明けてから2年、京大オケには今ようやく活発な空気が戻ってきたと言えるだろう。

第217回定期演奏会開催


京大オケは6月に客演指揮者として飯森範親先生をお呼びし、第217回定期演奏会を開催する。詳細は以下の通り。

客演指揮 飯森範親

曲目 
C.M.von ウェーバー歌劇『魔弾の射手』序曲J.277
J.S.バッハ/ A.ウェーベルン『音楽の捧げもの』BWV 1079より「6声のリチェルカーレ」
G.マーラー交響曲第1番ニ長調(新全集版)

日時・場所
〈京都公演〉6月17日(火)京都コンサートホール大ホール
〈高槻公演〉6月19日(木)高槻城公園芸術文化劇場トリシマホール
※両公演とも18時開場、19時開演

昨年7月に初共演を果たした飯森先生との1年ぶりの共演で、大変聴き応えのあるプログラムとなっている。飯森先生の繊細で力強いタクトと、学生ならではのエネルギー溢れる演奏をぜひお楽しみいただきたい。

新歓情報


京大オケは音楽に真摯に向き合い、演奏会に向けた緻密な練習、音楽作りを通した交流ができる団体である。新入生はもちろん、回生を問わず、オーケストラやクラシック音楽に興味のある方はぜひ4月の新歓イベントへお越しいただきたい。主な新歓スケジュールは以下の通り。

4月5日(土)18:00~ ホール練習ツアー
4月13日(日)14:30~ オーケストラコンサート
4月20日(日)10:30~ アンサンブルコンサート

他にも、楽器体験会などのイベントも多数開催する。詳細は各種新歓SNSアカウント(LINE、InstagramX)からご確認いただきたい。

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京大短歌 詠む、議論する 武田歩


京大短歌は1987年に発足した、短歌について実作・鑑賞・勉強する活動を行っているサークル(インカレ)です。現在は月3回ほど「歌会」と呼ばれる、各々が詠んだ歌を匿名で披露し、その良さおよび改善点などについて議論し合う場を設けています。また、社会で活躍されている歌人が出版した歌集を読んで一首一首および歌集全体について意見を言い合う勉強会や、水族館や仏閣などに出掛けてそこで出会った景色について短歌を詠む吟行会を不定期に開催しています。また、日本各地の大学短歌会との合同合宿も行っています。コロナ禍では、Zoomを用いたオンライン歌会をメインに行っていましたが、現在では対面で上記のような活動を行っています。そして、一年に一度、会員の15首連作、評論などを掲載した冊子を発行して学祭などで販売を行っています。

現在会員は70名ほどで、毎回の活動参加は自由です。サークルの掛け持ちも可能で、多くの会員が他サークルとの活動を両立させています。文系、特に文学部の会員が多いと思われがちですが、人数としては理系の方が多く、京大のほぼ全ての学部に会員がいます。また、過去に有名歌人を多く輩出した新人賞と呼ばれる、30首~50首単位での連作のコンテストへ応募する会員も多くおり、昨年は特に多くの実績を残すことが出来ました。短歌の実作を行うと同時に、一首単体や歌集についての勉強や、評の力を高めることが最近の目標の一つです。

4月の活動日程は6日15時~花見歌会、13日13時半~京都府立植物園吟行、18日・24日・28日18時45分~歌会になります。質問がある方・参加希望の方はX(@kyotantweet)、メール(kyodaitanka@gmail.com)までお気軽にどうぞ。短歌に触れたことの無い方も丁寧に教えますのでご安心を。

百年の記事も仄かに匂いだす四月の雨が古都を濡らして

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叡風会 第100回定期演奏会を迎え 会長・菊谷香乃


この度は、創刊100周年おめでとうございます。

弊会も昨年度、第100回定期演奏会を迎え、同時期に大きな区切りを迎えたという点で非常に貴紙とのご縁を感じております。

弊会は邦楽というマイナーな分野に特化したサークルですので、弊会の存続に関して絶えず不安の声があげられてきました。しかし、弊会は100年以上に渡り活動を続け、近年では過去最多の人数でサークル活動に取り組むことができています。私自身、会長となってからは、会を存続させることの難しさを日々痛感しており、今まで弊会を守り続けてきた皆様には頭が上がらぬ思いです。

京都大学新聞社に関しましても、たくさんの方々の強い思いによって受け継がれ、創刊100周年を迎えられたのだと感じます。大きな区切りを迎えた今、京都大学新聞社のみなさまと共に先人思いを引き継ぎ、新たな一歩を踏み出せればと思います。

また、弊会は2025年11月16日に京都府立府民ホールアルティにて定期演奏会を行いますのでそのように新たな一歩を踏み出す姿を見守っていただければと思います。

最後になりましたが、貴紙のますますの発展をお祈りしております。この度はおめでとうございます。


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野球部 戦う、勝つ 京都大学硬式野球部


この度は、記念すべき創刊100周年に際し、このような貴重な機会をいただき、誠にありがとうございます。心よりお祝い申し上げます。

京都大学新聞社様には、これまでリーグ戦での勝利や選手・監督のインタビュー等、数多く誌面に取り上げていただき、大変感謝しております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

さて、弊部は4月5日に開幕する春季リーグ戦に向け、部員一同練習に励んでおります。昨年10月に4回生が引退し、新たなチームが始動しました。新チームでは「戦う、勝つ」をスローガンに掲げ、リーグ優勝、そして全国一勝を目標としております。昨年は春秋合わせて勝点3にとどまり、悔しい結果となりました。その雪辱を果たすべく、冬の厳しい寒さの中、練習や合宿に全力で取り組んでまいりました。今春のリーグ戦では、その成果を存分に発揮し、目標を達成できるよう精進いたします。

ぜひ球場に足を運び、温かいご声援をいただければ幸いです。

最後になりますが、京都大学新聞社様のさらなるご発展を心よりお祈り申し上げます。

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各団体との関わり
馬術部は、2021年の京大構内の動物特集や、京大生の取り組みに光を当てる「京大知伝」のコーナー(23年12月1日号)で部員に取材した縁がある。サッカー部は昨年度、最下位から巻き返していく様子プロサッカーチームとのコラボイベントの模様を記事化した。野生生物研究会は、学術誌「おりば」の創刊に際してのインタビュー(24年10月1日号)が記憶に新しいほか、11月祭の企画紹介で寄稿してもらったこともある。交響楽団や叡風会は、演奏会情報を定期的に掲載している。この関係性は最近にはじまったことではなく、たとえば1927年の紙面に叡風会、1936年の紙面に交響楽団の演奏会情報が載っている。硬式野球部については、試合の様子に加え、プロ入りした選手へのインタビューなども掲載してきた。京大短歌は、本紙として読者から短歌を募集した際に、特別枠として歌を寄せてもらった。今回は本紙の100周年をテーマに詠んでもらった。協力に感謝し、各団体の今後の益々の発展を祈る。
※野球部とサッカー部以外の画像は各団体提供。(村)