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サッカー部 最下位脱し10位で残留 後期は挽回も勝ち越し逃す

2024.12.16

サッカー部 最下位脱し10位で残留 後期は挽回も勝ち越し逃す

勝ち越しゴールの寺迫亮に駆け寄る選手たち(後期最終戦)

京大サッカー部は11月16日、関西学生リーグ3部の今季最終戦で関西外国語大と3対3で引き分け、10位でシーズンを終えた。勝てば後期は勝ち越しだったが、終了間際に逆転ゴールを奪った直後に追いつかれた。1勝10敗で最下位に沈んだ前期に対し、後期は5勝5敗1分と持ち直し、4部降格となる11位以下は回避した。

シュートを放つ松本



攻撃参加を繰り返したDF日置主将



シーズンを通して決定機を阻まれることもしばしば(後期第3節)



スタイル貫徹の成果と課題


昨年は3位。今年は3部優勝と昇格を掲げたが、開幕から勝利が遠く、3部残留が目標になった。後期は「まず負けないこと」(日置主将)を重視し、長身選手を活用するなど失点のリスクを避ける戦い方を意識した。結果的に平均失点は前後期で2・1から1・36に減った。

守備意識を高めつつも、果敢にパスをつないでゴールを目指す理想は捨てなかった。「連敗中も貫いたからこそ勝利につながった」との主将の言葉どおり、パスワークからの得点で首位チームを破るなど手応えをつかんだ。一方、ボール保持が得点に結びつかない試合も多く、シュート数で相手を上回った試合は年間22試合中3試合にとどまった。1点差負けが10試合という惜敗の多さが、攻め込みながらも崩しきれないもどかしい展開を物語っている。

手応えと課題を携えて来季に臨む京大。一時は最下位に沈みながら巻き返して残留を果たしたその歩みは、奇しくも夏に「寺子屋」企画でコラボしたJ1京都サンガの今季と重なる。両チームの今後に期待したい。(村)

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