サッカー部 最下位脱し10位で残留 後期は挽回も勝ち越し逃す
2024.12.16
スタイル貫徹の成果と課題
昨年は3位。今年は3部優勝と昇格を掲げたが、開幕から勝利が遠く、3部残留が目標になった。後期は「まず負けないこと」(日置主将)を重視し、長身選手を活用するなど失点のリスクを避ける戦い方を意識した。結果的に平均失点は前後期で2・1から1・36に減った。
守備意識を高めつつも、果敢にパスをつないでゴールを目指す理想は捨てなかった。「連敗中も貫いたからこそ勝利につながった」との主将の言葉どおり、パスワークからの得点で首位チームを破るなど手応えをつかんだ。一方、ボール保持が得点に結びつかない試合も多く、シュート数で相手を上回った試合は年間22試合中3試合にとどまった。1点差負けが10試合という惜敗の多さが、攻め込みながらも崩しきれないもどかしい展開を物語っている。
手応えと課題を携えて来季に臨む京大。一時は最下位に沈みながら巻き返して残留を果たしたその歩みは、奇しくも夏に「寺子屋」企画でコラボしたJ1京都サンガの今季と重なる。両チームの今後に期待したい。(村)