水泳部競泳 インカレ出場が決定 「夢の舞台」で歴代記録更新めざす
2025.06.16
インカレ出場決定直後のリレーメンバー。左から笹村、伊藤、中堂、堀(敬称略)(水泳部提供)
※編集部注 京大水泳部は競泳面と水球面に分けられる。今回インカレ出場を決めたのは競泳面。
リレーメンバーは伊藤寛真さん(法4)、笹村航さん(工4)、堀泰地さん(工4)、中堂陽仁さん(工3)の4人。中堂さんは男子50㍍自由形の出場も決定している。水泳部主将を務める塚腰龍希さん(理4)は、リレーメンバーを「エースが4人いるイメージ。タイムや練習姿勢など、それぞれの形で部全体を鼓舞してくれる」と評価する。また、永井玲太さん(文4)は「4人とも大学で実力を伸ばした点が強み」と強調する。リレーメンバーの4人は皆、高校時代にインターハイ出場経験がない。4人は京大水泳部で実力を磨き、インカレ出場に漕ぎつけたのだ。
水泳部競泳面の練習は朝6時半に始まる。個人種目でもインカレ出場を決めた中堂さんは、毎朝5時に奈良の自宅を出発し始発電車に揺られて練習へ向かう。「勝負に負けたくない、という気持ちで自ずと目が覚める」と中堂さん。「他のリレーメンバーが来るから自分も早起きして練習へ向かう」と語るのは、同じくリレーメンバーの堀さんだ。リレーメンバーへの信頼感が語気にのぞく。週5日、約2時間の練習時間は強豪の私大に敵わない。さらに「旧帝大で室内プールがないのは京大と阪大だけ。冬場の練習が一番厳しい」と塚腰さんは漏らす。
そんな京大水泳部をインカレの舞台に導いたのは「考える水泳」だ。京大水泳部には監督やコーチといった指導者がおらず、練習メニューや目的意識は学生が主体的に考えなければならない。定期的に行うミーティングでは部員全員が顔を合わせ、練習メニューの趣旨やチーム力の増強について、時に侃侃諤諤の議論が繰り広げられるという。水泳は自分と闘う側面が強い競技であるため、対面での話し合いを重要視しているのだ。練習メニューを統括する笹村さんは「リレーの練習と基礎持久力の向上を両立させながら、全ての練習に意味があるメニュー作りを意識している」と説明する。陸上でのトレーニングには、医学部人間健康科学科で学ぶ部員が携わり、解剖学などの知見に基づく専門的なメニューを採用している。立場による練習量の差を「考える水泳」の質によって克服しているのだ。
「インカレの舞台で入賞を狙える実力ではないが、水泳部の歴代記録を更新したい」と部員らは意気込む。加えて、今夏の目標に関西国公立大学選手権優勝と関西学生選手権1部昇格を挙げる。インカレ予選・決勝は、男子4×100㍍フリーリレーが9月5日、男子50㍍自由形が7日に開催される。(燕)
