〈百載無窮〉読者アンケートが励みに
2025.04.01
※「百載無窮」のほかの記事はこちら。
京大新聞の発行は、記事執筆やレイアウトを行う学生編集員がいなければ成り立たない。と同時に、記事を読んでくださる読者の方々の存在も、発行を続けていく上で不可欠である。ここでは、読者の方々からいただくご意見について記す。
京大新聞では「読者アンケート」を実施しており、紙面内の社告や公式サイトよりアクセスできる。「大学生が作ったとは信じがたいほどレイアウトが凝っている」「一般紙と変わりない質の良さ」「いろんな京大生の人生が垣間見られてオトク」など、ありがたいお褒めの言葉をいただいている。
一方「内容が難しい」「もう少しボリュームがあれば読みがいがある」などの率直なご意見を頂戴することもあり、これが紙面の改善につながることも多い。24年3月からは「文字が細くて見づらい」という提案を基に、従来よりも太く、見やすいフォントに変更した。ご意見によって新企画が誕生することもあり、今年の新入生向け企画「挑戦と独創の世界 ニンテンドーミュージアム大解剖」(25年3月16日号)も読者の要望が後押しとなった。
編集員としての実感も記しておきたい。初担当企画「南山城村紀行 〜『京都の最果て』を訪ねて〜」(24年12月16日号)では、発行後に読者の方から寄付をいただいた。準備から発行まで約2か月を費やした記事だったので、「感銘を受けた」との褒め言葉に加え、「次は真の最果て・丹後半島へ」との激励もいただいた際は、労が報われた気がして胸が熱くなった。教育の地方格差を取り上げた受験体験記(25年1月16日号)でも「精一杯戦い抜いた清々しさが読後に残った」との嬉しいお言葉をいただいた。読者の方々から寄せられる暖かい言葉の数々が、記事執筆を続けるモチベーションになっている。
百年間支えてくださった読者の方々の期待・信頼を裏切らぬよう、今後も忌憚なきご意見を基に、質の高い紙面作りを維持していきたい。次の百年も京大新聞への変わらぬご愛顧を賜れれば幸いである。(晴)