企画

〈百載無窮〉新歓は運ゲー?

2025.04.01

※「百載無窮」のほかの記事はこちら

今年も春がやってきた。京大新聞にとって戦いの時期である。記事執筆やレイアウトを全て学生が担うため、京大新聞は人員不足に陥りやすい。

新編集員の獲得は、京大新聞存続の命運を握っているが、発行作業との両立は至難の業だ。新歓を担当したある人は「新歓は運ゲーだ」との言葉を残した。いくら編集部で頑張っても、本人に入る意思がなければ意味がないと。

現在、活動に興味を持った人は編集会議を見学して「体験記事」の執筆を行うことになっている。出席者は聞いたことのない単語が飛び交う中、1、2時間黙って耳を傾けることになる。他団体が開催する花見や履修相談会などのイベントに比べると、地味で退屈に思える時間だろう。

私自身の経験を振り返ると、小難しい(ように思える)議論を面白がれるかが明暗を分ける気がする。次の編集会議では、どんな議論があるだろう。あの記事はどんな形になるだろう……。気が付けば毎週木曜日はボックスに足を運ぶようになっていた。

一方、新歓を運任せにして創意工夫しないのは怠慢とも言える。新入生でも取り組めるワークショップの開催や活動の様子を伝えるSNSの発信も重要だ。今後の課題である。

京大新聞は、年間を通して学部・回生を問わず、新編集員を募集している。もし関心があれば一度ボックスを訪ねてきてほしい。(史)

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