工・理工化学科 特色入試定員増 京大 25年度選抜要項発表
2024.08.01
工学部理工化学科は、特色入試の募集人員を10名から15名に拡大する。工学部は本紙の取材に対し、増員に踏み切った理由を「同入試で入学した学生の多くが意欲的に学修に取り組み、その後の研究活動においても目覚ましい成果を上げている」ためと説明した。これに伴い、理工化学科の一般選抜の受け入れ学生数目安は5名削減する。特色入試における他学科での増員は実施しない。
法学部は後期試験を廃止して学校推薦型選抜を導入し、旧後期試験と同じく20名を募集する。「法学政治学を学ぶ多様な人材を確保するため」、各学校が推薦できる2名のうち、男性は1名までに限る。また、英語の外部試験の成績を選考に利用する。
薬学部薬科学科は、24年度入試まで実施していた外国人留学生向けの選考を廃止する。薬学部は取材に対し、代替として高度な日本語運用能力の涵養(かんよう)を図る留学生プログラム「Kyotо iUP」に新規参加することで「多様な国と地域から優秀な学生の確保を目指す」とした。一方、従来から選考を実施していた教育学部は「他学部に揃える形で」、今回から選抜要項内に留学生選考の記載を開始した。
一般選抜では学習指導要領の改訂に伴い、「情報Ⅰ」を含む6〜7教科が課される。旧課程履修者は経過措置として旧科目を受験できるが、その場合も「旧情報」の受験が必須となる。また工・薬・農・文学部では、情報以外の共通テスト科目でも配点・換算方式が変更される。
このほか法学部は、二次試験の外国語の配点を150点から200点に変更する。取材に対し法学部は、変更について「『情報Ⅰ』追加により総合点におけるバランスを考慮したもの」と説明した。入学者選抜要項は、京大のHPから閲覧できる。