ニュース

情報学研 院試で1名追加合格 2年連続でミス発生

2024.05.16

京大は4月22日、情報学研究科・修士課程データ科学コースの24年度4月・10月期入学者選抜試験で合否判定ミスがあり、1名を追加合格にしたと公表した。TOEFLのスコアを誤って換算したことが原因。同研究科の昨年度入試では出題ミスがあり、京大は「再発防止に努める」としていたが、2年連続で追加合格者を出す事態となった。

当該試験は2月に実施された。4月8日に入試成績を開示した受験者からの問い合わせがあり、100点満点で換算すべきTOEFLのスコアを、誤って50点満点で換算していたことが11日に判明した。成績の修正によって1名が追加合格となり、当該学生は5月1日に入学したという。

換算ミスが生じた背景として、京大は合否判定資料の作成及び確認の担当者が1名のみだったことを挙げている。

同研究科の入試でミスが生じたのは2年連続。昨年度の入試では問題文中に誤記があり、2名を追加合格とした。京大は昨年9月、情報学研究科に「入試実施体制点検作業部会」を立ち上げたことなどを挙げ、入試実施に「細心の注意を払ってきた」とした。しかし、今回「想定していなかった」ミスが生じたという。今後は問題点を洗い直し、「更なる抜本的な対策を講じる」必要性を認識しているとした。

追加合格者には4月16日に謝罪とミスの発生した経緯の説明をしたという。京大は「本来支出する必要がなかったはずの経費」での補償を検討しつつ、「誠意をもって対応したい」とした。

関連記事