ニュース

新たな宇治キャンパスのいざない 宇治オープンキャンパス

2009.11.08

10月24、25日の2日間、京都大学宇治キャンパスにてオープンキャンパスが催された。当日は親子連れを含む多くの来場者で同キャンパスが賑わった。

宇治キャンパスは自然科学系の研究所や6か所のサテライトが設置され、現在900人を超える学生が学んでいる。今年は教育施設である「宇治おうばくプラザ」が新設されたこともあり、オープンキャンパス当日は公開講演会「新たな宇治キャンパスのいざない」が同プラザ内の「きはだホール」にて行われた。特別展示では、戦後間もない昭和22年に木材研究所(現、生存圏研究所)が宇治に移転された頃や宇治に教養部(当時)が設置されていた時代を懐かしい写真で振り返るブースが設置され、往年の学舎の姿を蘇らせていた。

キャンパス内の至る所では各部局の教員や院生による研究内容の展示、プレゼンテーションが行われた。この他、参加者が実際に体験することができる公開ラボが催され、放射線の飛んだ後が見える霧箱の作製や災害時の強風を体験する境界層風洞の実験では、普段は体験する機会が少ない試みとあってか、歓声を上げる小児の姿も見られた。

当日は高校生の他、親子連れや年配の一般客まで幅広い年代の参加者がキャンパスを訪れた。小学4年の女児と一緒に訪れた高校教諭の男性は、「新聞の広告でオープンキャンパスのことを知った。例年行きたいと思っていたのだが今年ようやく来ることが出来た。娘も喜んでいるようで何より」と語った。

関連記事