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京都で学ぶ魅力伝える 名古屋でオープンキャンパス

2008.08.08

7月21日、名古屋市中村区のミッドランドホールで、京都大学と立命館大学と合同オープンキャンパスが開催された。両大学が主催、受験情報誌の出版や予備校事業などを行うZ会が協力している。中部地方の高校生を対象に定員300名を募集、当日は保護者もあわせて400名近くが来場した。東山紘久・副学長の講演のほか、中部地方出身の学生によるパネルディスカッション、来年の入試情報の紹介が行われた。また、別室で学生や予備校講師による入試相談ブースが設けられ、多くの高校生が訪れた。

京大が大学の外でオープンキャンパスを開催したのは一昨年、東京が初めて。その後、昨年には福岡で開催されている。福岡では今年も27日に第二回が開催されており、名古屋と同様に「京都で学ぶということ」をテーマとし、多くの地域から学生が集まる「学生のまち京都」で学べることの強みを強調した。

竹内康信・学生部入試企画課長によれば、現在、受験生の大学選びに関して、「東京志向」と「地元志向」の傾向が強く感じられるという。今はまだ、その影響が顕著に見られることはないにしても、ある高校一校に注目したときに、京大入学希望者の比率が低下し、そのぶん東京の大学、たとえば東京大学などに希望者が流れている、というケースは考えられることだという。この傾向には危機感を持っており、全国から優秀な学生が集まるよう、関西地方以外でのオープンキャンパス、大学説明会の機会をできるだけ増やしていきたいと話している。

これまで経費の問題で機会が限られていたが、今回の合同オープンキャンパスのように受験産業と連携することで選択肢を増やしていくことも考えていきたいとしている。



《本紙に写真掲載》

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