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情報学研 19年入試で出題ミス 合否には影響なし

2022.07.16

京大は7月6日、2019年8月に実施された情報学研究科数理工学専攻の入学試験において、「基礎数学Ⅰ」の問題の条件に誤りがあったと発表した。当該問題については選択した全員を満点とした。これによる合否への影響はないという。

5月23日に開かれた専攻説明会で参加者から指摘があり、誤りが見つかった。英語表記による出題でも同様のミスが発覚した。試験実施前に作問者を含め複数の教員が計5回のチェックを行ったが、発見には至らなかった。

同研究科では21年8月に実施した入試でも出題ミスが発覚しており、事前チェックマニュアルの改善や担当者・責任者を明確化するなど、確認体制の強化をすでに行ったと説明している。そのうえで本件を受けて、少人数で確認を行っている場合は担当者を増やすなど対策の徹底を図るという。

ミスの発覚が試験実施の約3年後になったことについて、京大は本紙の取材に、「試験中や終了後も質問や指摘がなく、ミスが発生しているとは思っていなかった」と答えた。また、合否への影響がなく、当該試験による入学者は課程を修了していることから、本件について受験者に個別に通知しないとした。

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