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新エネ研究・教育の協力体制提案 ~アジア各国とフォーラム開催~

2008.06.18

京都大学は、5月25日から27日にかけて百周年時計台記念館で「ASEAN COST+3による持続可能な社会構築に向けた新エネルギーフォーラム」(略称NEFSE)を開催し、26日の専門家会合で新エネルギーコンソーシアム(略称NECSE)設立をASEAN諸国と日中韓の参加者らに提案した。NECSEは目的として、教員・学生の交換・共通のカリキュラム・単位の互換制度・研究施設の共有を通して、参加各国が新エネルギー研究・教育について主導的な役割を担うこと、を掲げている。今回の提案は各国で検討され、7月のASEAN COST会合および11月のASEAN COST+3会合での更なる審議・修正を経て採択される見通し。ASEAN COST+3はASEAN独自の科学技術委員会(ASEAN COST)に日中韓が参加したもの。

NEFSE実行委員長の松本紘副学長は記者説明で「今回の会合で各国のエネルギー事情について相互理解が深まり、NECSE提案によってアジアにおける新エネルギー研究・教育の協力体制構築へむけて口火が切れたと思う」と語った。 文部科学省および日本学術振興会との共催で行った同フォーラムには、ASEAN諸国と日中韓合わせて13カ国の研究者ら約100名が参加し、25・27日にはシンポジウムが行われた。

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