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iPS細胞研究の未来 国際シンポジウム開かれる

2008.05.16

京都大学の山中伸弥教授が昨年11月にヒトiPS細胞の樹立に成功したことを受け、幹細胞研究を一層推進するために、「iPS細胞研究が切り拓く未来」と題された国際シンポジウムが5月11日、12日の2日間にわたり京都国際会館にて行われた。

会場には昨年のノーベル医学・生理学賞受賞者であるマーティン・エヴァンス卿をはじめとする著名な研究者や一般参加の人を含むおよそ1000人が集まり、オムニバス形式で行われた研究発表に対し、メモを取るなどして熱心に聞き入っていた。

シンポジウムを主催したJST(科学技術振興機構)の井村裕夫・実行委員長(元京大総長)は、開会に伴い「幹細胞研究を総括し、展望を明らかにしたい。iPS細胞の国際バンク創設に向けて話し合うなど、歴史的な会合となることを期待している」と挨拶した。

《本紙に写真掲載》

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