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二次試験 時計持ち込み不可に 国立大では初

2015.12.16

京都大学は10日、2016年2月の入学試験から時計の持ち込みを禁止すると発表した。通信や計算の機能を持つ腕時計型の端末の普及を受け、不正行為を防ぎ公平性を確保する狙い。国立大学の入試では初めての試みとなる。

約1000万円をかけて全試験室に壁掛け型電波時計を設置する。地下などでも正確な時間を表示できるよう,各階に中継機が設置され各時計に電波を送信する。大教室では時計を複数設置し、受験生から時計が見えないとの申し出があった場合には、試験官が準備した小型の時計を持って行き時刻を知らせるという。

今年の入試までは計時以外の機能をもたない時計のみ持ち込みが認められていた。今年11月から始まった特色入試では、既に時計の持ち込みが禁止されている。

京都大学一般入試では2011年、試験時間中に入試問題の一部がインターネット掲示板「Yahoo! 知恵袋」に投稿される問題が発生。大学当局が「容疑者」特定のために被害届を出した。

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