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2015年度入試 経過措置を導入 旧課程履修者に配慮

2014.02.16

京都大学は1月23日、2015年度入学者選抜(前期日程)において旧課程履修者に対する経過措置を採ることを発表した。経過措置は大学入試センター試験と個別学力検査の両方に適用され、センター試験では旧課程の科目を使用できるなどの措置が行われる。

 今回の措置は2013年度より新学習指導要領が導入されたことにより、2015年度以降の入学者選抜が新教育課程に対応することによる。新教育課程では学習内容の変更、科目の再編成などが行われており、これに応じて大学入試センター試験では、理科の試験が現行の「物理Ⅰ」「理科総合A」など6科目あったものが「物理基礎」「物理」など8科目に増えるなどする。また、新課程履修者受験者が出てくる2015年度の試験では経過措置として、旧課程履修者は理科では現行の「物理Ⅰ」など6科目や、数学で現行と同範囲の科目「旧数学Ⅰ・A」など5科目といった経過措置科目を受験できる。

 これに対応して、京都大学では2015年度入学者選抜において旧課程履修者がセンター試験での経過措置科目の利用を認めるとしている。また、個別学力検査においては「新教育課程に基づいて出題範囲として指定した科目の内容に準拠して出題し,かつ,旧教育課程履修者にとって必要と考えられる配慮をして作題」するとしており、旧課程履修者にとって不利にならないような措置がなされるという。

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