文化

理学を究め、発見と出会いを 「女子高生のための理学部案内」

2026.02.16

2月15日に理学研究科6号館にて、数学や科学に興味のある女子高生を対象とした「女子高生のための京都大学理学部案内」が行われた。本イベントは2023年から年に2回行われており、今回で7回目となる。今回は2人の卒業生が講演したのち、理学部の入試説明と座談会形式での「大学なんでも相談会」が実施され、閉会後に任意参加のキャンパスツアーも行われた。

初めに開会の挨拶として泉正己・理学研究科副研究科長が登壇し、理学部の著しい女性比率の低さに関して、「本来京大に来られるはずの人が来ないのは京大にとっても損失」だとし「女子高生の歩みを応援するあたたかい一日になれば」と述べた。

その後、卒業生で現在は研究者の磯田珠奈子氏が「理学部で見つけた、夢中になれるもの」と題して講演を行った。進路選択や自身の専門である時間生物学との出会い、短期留学の経験など、自身のターニングポイントとなった出来事を語った。京大理学部の特徴として、学科や専攻を入学後に授業を受けてから決めることができる点を挙げ、自身も生物と物理で専攻を決めかねていたため京大に惹かれたと明かした。指導教員や同期の仲間との縁もあり、「学びの場としても出会いの場としても京大理学部は素晴らしい」と結論付けた。女子高生から京大の良さを聞かれると、「私が何をしていても周りが気にしないところ。気負わず自由に過ごせる」と笑いを交えて語った。

次に登壇したのは、現在は民間企業で有人宇宙開発に携わる、卒業生の坂東日菜氏。「京都・理学部で送る学生生活と選んだ道について」と題して、自身の学生生活を振り返った。天文同好会と銭湯サークルに所属し、授業に遊びに飽きない日々を送っていたという。理学部では「女子が少ないからこそ親密な関係になれる」と話し、「全然障害にはならない」と伝えた。研究者になることも考えたが、一つの研究に集中する苦しさを大学院時代に感じ、民間企業への就職を決めた。「道に迷う場面は人生においてたくさんあるが、どの選択も一度きりではない」と坂東氏。いつでも軌道修正したり戻ったりできるので「自分で考え納得して決めるのが大事」と女子高生にメッセージを送った。

入試説明では女性募集枠に関して「いびつで不自然な現状に必要な措置」との説明がなされた。また、どの方式で受験しても入学後は共通のカリキュラムを受けることなども示された。

相談会では、現在理学部・理学研究科に所属する女子学生8人ほどが女子高生と交流した。高校時代の勉強時間や苦手科目の勉強法、大学の面白い授業、将来の進路など、幅広い質問に経験を交えながら率直に答え、女子高生にアドバイスとエールを送った。

各セッションを通じて、「一緒に理学しませんか?」というメッセージを女子高生にまっすぐに届けた。(悠)

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