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ギャングスターズ、受験生を激励! 東大戦&受験セミナー開催

2010.06.23

5月13日、アメリカンフットボール部・ギャングスターズが主催となって、京大・東大を受ける受験生を対象に「京大東大アメフト対校戦&受験セミナー」が開催された。東京大学アメリカンフットボール部・ウォリアーズ、駿台予備学校(学校法人・駿河台学園)の協力のもと、受験生の励みになる講演や座談会、アメフトの試合観戦ツアーなどを行った。

このイベントは、受験生に激励を送って京大・東大を目指してもらい、入学した後には是非ともアメフト部に入って欲しいという思いのもとで企画された。アメフト部は毎年40〜50人ほどの部員が欲しいとのことで、部員の獲得に必死であることがうかがえる。また京大ギャングスターズを応援する駿台予備学校関係者の力添えも大きい。

イベント当日は、高校1年生から浪人生まで約70人の受験生が参加した。全体の流れは、まず文学部新館第3講義室にて受験セミナーを行い、その後団体バスで宝が池公園運動施設球技場に移動。そして京大ギャングスターズ対東大ウォリアーズの試合を観戦するというものであった。

受験セミナーは朝10時に、大学受験界で「英作文の鬼」と呼ばれ有名な竹岡広信・駿台予備学校講師による講習会から始められた。竹岡氏は、大学入試の英作文ではとにかく文法・語法ミスを無くさなくてはいけないということを繰り返し強調。「勉強は厚かましくやるべき」だと受講生を激励していた。

続いて、少人数グループに分けられ、京大・東大のアメフト部員との間で座談会が行われた。受講生は緊張しながらも、真剣にアメフト部員の話に耳を傾けていた。受講生から受験に対するモチベーションを高めるためにはどうすれば良いかという質問に対して、あるアメフト部員は自身の高校時代のことを語り、「(受験が迫る)11月でも集中力が切れたらグラウンドに出てスポーツをした。でも勉強をやる時は集中してやった」などと熱く答えていた。

午後からは水野彌一・京大ギャングスターズ監督の講演が行われ、「受験生の心のスイッチを押すような応援が出来れば」ということで、挑戦・冒険することの大切さについて語った。「死んでもええと(いうように)腹をくくったら、自分自身から自由になる。そうすれば今まで見えなかった本当の自分が見えてくる。強い相手を見ると120パーセントの力が出せる。一生成長することができる」と述べ、そういうことが京大ギャングスターズの環境ではできると説明した。

その次に、京大・東大のアメフト部員各3人による討論会が設けられ、京大・東大を目指した動機や大学院での研究内容、各大学の良さについて意見が述べられた。京大ギャングスターズの桐原有輝さんは、受験動機として「高校時代もアメフトをやっていたが思う通りにいかなかった。ギャングスターズの一日体験セミナーがあって練習を見てあこがれた。京大に入ってからは濃密にアメフトをやってこれた」と語った。

受験セミナーの最後には、駿台予備学校でクラス担任などをする松尾さんから講演が行われ、高校3年生や浪人生に対して「自分を追い込んで、今年は受験に専念してほしい」と訴え、自分が設定したハードルを乗り越えたときには自分自身にごほうびを設ける、といった大学受験の中で精神力を保つコツなどが話された。

受験セミナーの次に行われたアメフトの試合観戦は雨が降りしきる中で行われた。これは2010年度東京大学京都大学総合対校戦の試合であった。京大ギャングスターズは前半に苦しい試合展開をしたものの、第2クォーター中盤でタッチダウンを決めると勢いが増し始め、結果的に東大ウォリアーズをバテさせた。続く後半第3、第4クォーターでも追加点をあげ、試合は0―27で京大ギャングスターズの勝利に終わった。

受講生に対して試合の流れなどを説明したり、試合終了後には球技場の最寄駅まで案内するなど、アメフト部員は終始親切な対応をしていた。また受講生には京大ギャングスターズの年間アルバムなどが配られた。

今回のイベントに参加した高校3年生は「京大のキャンパスや竹岡先生が生で見られてよかった」と話した。(春)

本紙に写真掲載

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