東北大 国際卓越大に正式認定 今年度中に助成開始へ
2024.11.16
文部科学省は11月8日、東北大学を国際卓越研究大学に認定したと発表した。今後、大学の提出する「体制強化計画」を文科大臣が認可し、2024年度中に助成が開始される予定。認定を受け、東北大の冨永総長はHPで「大変喜ばしいと同時に大きな責任を感じる」とコメントした。なお、文科省は第二期の公募について「大学ファンドの運用状況等を勘案し、24年度中に開始予定」としている。
国際卓越研究大学(※)選定の初回公募は23年3月を期限として行われ、京大や東大など国私立あわせて計10大学が申請した。文科省は23年9月、東北大学を第1回公募における認定候補に選んだことを発表し、24年6月には国際卓越研究大学の認定等に関する有識者会議が「認定等の水準を満たし得る」との結論を出していた。
23年の第1回公募で東北大が提出した体制強化計画は▼未来を変革する社会価値の創造▼多彩な才能を開花させ未来を拓く▼変革と挑戦を加速するガバナンスを掲げ、全方位の国際化などの6つの目標を達成するための19の戦略を提示したもの。24年6月には▼人文社会科学を中心とした価値創造戦略▼国際性・開放性を主眼とする教育システム改革▼知識経営体のためのガバナンス進化などを加えて改訂していた。
文科省は第二期の公募について「大学ファンドの運用状況等を勘案し24年度中に開始予定」としている。なお京大の湊総長は昨年12月、本紙の取材に「24年秋にも同じ公募があり、これで最後だと考えている。それに向け、基本方針は変えずに具体的な詳細や計画のロードマップなどを必死に検討している」と発言している。
国際卓越研究大学(※)選定の初回公募は23年3月を期限として行われ、京大や東大など国私立あわせて計10大学が申請した。文科省は23年9月、東北大学を第1回公募における認定候補に選んだことを発表し、24年6月には国際卓越研究大学の認定等に関する有識者会議が「認定等の水準を満たし得る」との結論を出していた。
23年の第1回公募で東北大が提出した体制強化計画は▼未来を変革する社会価値の創造▼多彩な才能を開花させ未来を拓く▼変革と挑戦を加速するガバナンスを掲げ、全方位の国際化などの6つの目標を達成するための19の戦略を提示したもの。24年6月には▼人文社会科学を中心とした価値創造戦略▼国際性・開放性を主眼とする教育システム改革▼知識経営体のためのガバナンス進化などを加えて改訂していた。
文科省は第二期の公募について「大学ファンドの運用状況等を勘案し24年度中に開始予定」としている。なお京大の湊総長は昨年12月、本紙の取材に「24年秋にも同じ公募があり、これで最後だと考えている。それに向け、基本方針は変えずに具体的な詳細や計画のロードマップなどを必死に検討している」と発言している。
※国際卓越研究大学
国際的に卓越した研究を行い、社会に変化をもたらす研究成果が期待される大学を国が「国際卓越研究大学」に認定。大学が作成する体制強化計画に基づき、10兆円を運用する「大学ファンド」が1年あたり最大で数百億円を拠出し「世界と伍する」研究大学の形成を目指す。その一方で、認定された大学は大学ファンドの元本維持・増強のための資金拠出や、年間3%の事業成長を求められる。また学外者が半数以上を占める、大学の運営に関する「重要事項の議決」を行う合議制機関の設置など、制度改革も課される。
国際的に卓越した研究を行い、社会に変化をもたらす研究成果が期待される大学を国が「国際卓越研究大学」に認定。大学が作成する体制強化計画に基づき、10兆円を運用する「大学ファンド」が1年あたり最大で数百億円を拠出し「世界と伍する」研究大学の形成を目指す。その一方で、認定された大学は大学ファンドの元本維持・増強のための資金拠出や、年間3%の事業成長を求められる。また学外者が半数以上を占める、大学の運営に関する「重要事項の議決」を行う合議制機関の設置など、制度改革も課される。