起業家が語る「スタートアップの極意」 ランゲージクラウドCEOが講演(2012.06.01)

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5月22日、芝蘭会館2階山内ホールにて産官学連携本部共催の講演会「起業家への道―アイデアをビジネスに変える方法(英題:Our Journey as Entrepreneurs: How to turn an Idea into a Business)」(主催:駐大阪・神戸アメリカ総領事館広報部)が開かれ、今年の3月に言語ソーシャルネットワークサービス会社「ランゲージクラウド」を共同で立ち上げたビリー・マーティン、ジョン・マーティン兄弟が起業にあたっての心得や、ビジネスの動かし方について語った。

ビリー氏はまず、「entrepreneur」とはどんな人物であるのか会場に意見を求めた。会場から挙がった渋沢栄一、Steve Jobsといった人物はみな「チャレンジする人」「リスクをとる人」であり、実際に行動したからこそentrepreneurたりえた。マーティン兄弟は子どもの時からレモネードやアイスティーを工事現場の近辺で売ったり、雪や落ち葉をかき集めたりする中で、ニーズがあるところにビジネスがあるということを、「行動」からいち早く感じ取っていた。

学生の中には実際に行動する場がないと嘆く人もいるが、積極的に機会を求めなければ知恵や発想は活かされない。ビリー氏は京大留学中に三条のバーをマネジメントした経験、ジョン氏はインターンシップでの経験が、現在の開発や人脈にとても役立ったという。日本にはインターンシップの文化がアメリカほど強くは根付いていないが、大学時代にしかできない絶好の体験として是非とも勧めたい、とマーティン兄弟は話した。

手元にアイデアはある。それを実際にビジネスとして起こす(スタートアップ)となると、どのような心得が必要なのか。まずは “Know your market”、すなわち市場を知ることから始めなければならない。次にパートナーを見つけること、生き残る戦略を講じること。Pivot(「旋回する」)という言葉がアメリカのシリコンバレーで流行しているが、解決したい問題を軸としつつ改良を加えていくという精神は、流行にかかわらず心に留めておくべきものである。他企業から資金提供を受けても、当初の「解決したい問題」が揺らぎ、見当はずれな方向にことが進まないよう信念を保持しなければならない、とマーティン兄弟は力説した。売上の達成を数値化すること、スケールの拡大を図っていくこともビジネスの条件ではあるが、初心を忘れて資金繰りに専心してしまうような状態は何としてでも防がねばならない。

日本ではアイデアを持ち込んでも、成功体験のない人によるネガティブな反応が返ってくることがとても多い。しかしそんな中でも、経験者は積極的にサポートする意欲を見せてくれる。こうしたことを踏まえた上で、とにかく行動する精神、自分がやっていることを最後まで愛することのできる気持ちを大事にしてほしい、とマーティン兄弟は語った。

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