京大病院に新病棟完成 集学的がん診療を展開(2010.06.01)

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5月18日、医学部附属病院(京大病院)に完成した新病棟「積貞棟」の竣工記念式典が行われた。式典には京大病院関係者をはじめ、新病棟の建設に寄付した山内溥・(株)任天堂相談役、および新病棟が高さ規制(京都市・新景観政策)での特例第1号となったことから門川大作・京都市長などの出席があった。

新病棟建設は、築後30年以上経過した病棟を抱える京大病院に対し、06年に山内氏から「ふさわしい病棟を建ててほしい」との意向で75億円の寄付を受けたことに始まる。京大病院の入院患者の大半ががん患者であることから、がん治療を中心とした「がんセンター病棟」の建設が計画された。

建設にあたっては、計画段階で高さが約31メートル(地上8階・地下1階)であり、07年9月に施行された京都市・新景観政策による高さ規制(同地域の建築を20メートルまでとする)により市景観審査会の審議・承認を経るまで着工が遅れた。その後、医療機関としての公益性や、鴨川から大文字山を望んでも妨げにならない工夫などの景観配慮努力が認められ、08年7月に起工。完成予定は今年3月であった。

本紙に写真掲載

完成した新病棟は、入院・外来患者の快適性や居住性を追求している。例えば個室(特別病室を含む)が116室、4床室が178室という構成で、個室が比較的多めである。また病室のスペースが十分に広く、食堂が各階に設置された。さらに、国立大学病院で初めてとなる病院食の急速冷却・加熱を行う「クックチルシステム」をはじめ、「外来化学療法ゾーン」や「がん相談支援室」などの施設・設備が整えられている。

竣工記念式典では、山内氏、門川市長のほか、松本紘・総長、中村孝志・京大病院長、山田啓二・京都府知事などがテープカットを行い、積貞棟内部が公開された。また同日、百周年時計台記念館では、キャスターの鳥越俊太郎氏を招き「がんと向き合って」という題の記念講演会が行われた。

積貞棟では、さまざまな診療科が連携し、集学的ながん診療が展開される予定。病棟移転は5月29日から行われ、31日から診療が開始された。「患者アメニティを重視した高度先端医療・最先端医療を実践するための適切な環境を提供する病棟として地域社会に貢献していく」という目標のもと、京大病院は新たな一歩を踏みだした。

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