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熊野寮自治会 処分撤回を求め交渉 「総長室突入」による停学処分受け

2024.11.01

熊野寮自治会 処分撤回を求め交渉 「総長室突入」による停学処分受け

交渉する熊野寮自治会の学生ら。窓口では厚生課長を含む4名の職員が対応した=10月24日、厚生課窓口

10月24日、2022年の熊野寮祭企画「総長室突入」に「主導的に関与」した5学生への停学処分の撤回を求めて、熊野寮自治会は厚生課にて窓口交渉を行った。対応した厚生課長は処分撤回には応じない姿勢を示し、団体交渉は行わないと述べた。

24日の12時半頃、処分者2名を含む学生約30名が厚生課の窓口に向かった。5学生への処分撤回を求める自治会に対し、厚生課長は5学生の行為に問題があったと述べ、撤回に応じなかった。自治会は総長室突入で要求した事項を話し合うために、大学が団体交渉を行うべきだと指摘したが、厚生課長は団体交渉を行わないと述べた。学生課の職員が停学者に構内から出るように求め、学生と押し問答をする場面もあった。

京大は、「総長室突入」で他の学生を「扇動」した5学生の行為が「正常な業務遂行を妨害するもの」であると判断し、9月25日付けで京都大学通則に規定する「学生の本分を守らない者」として4学生に1ヶ月、1学生に2ヶ月の停学処分を下した。熊野寮自治会は、今回の処分を「当局による学生異議申し立て活動に対する不当な弾圧」だとして抗議している。

22年に行われた「総長室突入」は、保健診療所の再開や立看板規程撤廃など10項目を要求し実施されたもので、企画には約200名の学生が参加していた。

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