ニュース

熊野寮生 国賠訴訟の控訴を断念 寮捜索での怪我めぐり

2025.03.13

昨年2月に行われた熊野寮への家宅捜索で警察官に怪我を負わされたとして、熊野寮生が京都府に起こした国賠訴訟をめぐり、原告の寮生は控訴しないことを本紙に明かした。2月の判決では、京都地裁が請求を棄却していた。

原告は家宅捜索の暴力的な執行に抗議し、今後の抑止力とするための運動として取り組んできたという。ただ、今春京大を卒業するため、遠隔の地から大阪高裁での訴訟に取り組むことになる。「訴訟の意義を考えた時に務めを継続するのは中々難しくなる」と考え、控訴を断念したという。

原告は、家宅捜索で「警察官が体当たりをしてきた」と主張し、京都府に150万円の賠償を求めていた。しかし2月5日の判決で、京都地裁は「体当たりの事実は認められない」として賠償請求を棄却していた。

関連記事