全学実 ミスコン企画の中止を採択 学生有志の要望うけ
2024.10.16
10月12日に行われた第7回全学実行委員会(全学実)は、11月祭での「京大ミス・ミスターコンテスト」企画の中止決議を全会一致で採択した。学生有志が出展取り消しの要望書を提出し開かれたもので、約6時間にわたり企画の名称や性別を分けた形式の是非を議論した。注意事項の遵守をめぐって京大ミス・ミスターコン事務局が会議を途中退席したことで、残りの参加者が企画の中止を承認した。
今回の全学実は、京大ミス・ミスターコンを考える学生の集い(考える会)による要望書の提出を受けて開催された。昨年の全学実でコンテストの開催を企画する団体が議題提起したことを受け、関心を持つ学生が考える会を組織し、開催の是非を議論してきた。8月と9月、考える会はミスコン事務局と2度の話し合いの場を持ち、今回の全学実で開催の可否を決定することとなった。
ミスコン事務局は、企画の目的に学生主体の広報活動として京大生の「リアル」を発信することを掲げた。企画では、出場者がランウェイを歩き審査員が評価を行う形式ではなく、トークショー形式のステージイベントやSNSでの広報活動を行い、参加者が投票すると説明した。
ミスコン事務局は知名度を活用するために「ミスコン」の名称を選択したという。これに対し、考える会は「過去の外見重視のイメージを引きずり、誤解や批判を招く可能性がある」と指摘した。参加者の一人は名称の変更を提案したが、ミスコン事務局は「PRのために最適な名称」だとして応じなかった。
またミスコン事務局は男女に分けてイベントを実施し、特別な要望があれば柔軟に対応すると説明した。一方、考える会は「性別は男女で二分できるものではなく、性的マイノリティにアウティングを強要する構造がある」と主張した。ミスコン事務局は個別に面談をしており、出場者には事前に形式を説明しているため問題はないと反論した。
全学実の議論は、オンラインで11時から続いた。17時過ぎ、ある参加者が全学実の注意事項で個人名を述べることが義務付けられているとして、Zoomの表示名に個人名の記載を求めた。これに対して、団体名のみを表示していたミスコン事務局は「氏名の記載が必須であれば退出する」と記載を拒否し、会議から退出した。残りの参加者に開催の意思がある者はおらず、中止の決議が全会一致で採択された。
今回の全学実は、京大ミス・ミスターコンを考える学生の集い(考える会)による要望書の提出を受けて開催された。昨年の全学実でコンテストの開催を企画する団体が議題提起したことを受け、関心を持つ学生が考える会を組織し、開催の是非を議論してきた。8月と9月、考える会はミスコン事務局と2度の話し合いの場を持ち、今回の全学実で開催の可否を決定することとなった。
ミスコン事務局は、企画の目的に学生主体の広報活動として京大生の「リアル」を発信することを掲げた。企画では、出場者がランウェイを歩き審査員が評価を行う形式ではなく、トークショー形式のステージイベントやSNSでの広報活動を行い、参加者が投票すると説明した。
ミスコン事務局は知名度を活用するために「ミスコン」の名称を選択したという。これに対し、考える会は「過去の外見重視のイメージを引きずり、誤解や批判を招く可能性がある」と指摘した。参加者の一人は名称の変更を提案したが、ミスコン事務局は「PRのために最適な名称」だとして応じなかった。
またミスコン事務局は男女に分けてイベントを実施し、特別な要望があれば柔軟に対応すると説明した。一方、考える会は「性別は男女で二分できるものではなく、性的マイノリティにアウティングを強要する構造がある」と主張した。ミスコン事務局は個別に面談をしており、出場者には事前に形式を説明しているため問題はないと反論した。
全学実の議論は、オンラインで11時から続いた。17時過ぎ、ある参加者が全学実の注意事項で個人名を述べることが義務付けられているとして、Zoomの表示名に個人名の記載を求めた。これに対して、団体名のみを表示していたミスコン事務局は「氏名の記載が必須であれば退出する」と記載を拒否し、会議から退出した。残りの参加者に開催の意思がある者はおらず、中止の決議が全会一致で採択された。