京大7理事再任 女性比率横ばい
2024.10.01
湊長博総長は10月1日付で、7名の大学理事を再任した。任期は2年間で、各理事の職務分担と特命事項は再任前と変わらない。湊総長の任期は2020年10月から26年9月末までで、残りの任期は2年を切った。今回再任された7名は、途中で退任しない限り、湊総長の退任まで理事を務めることになる。
京大によると、現理事10名のうち女性は3名だという。京大は22年、総長と理事で構成する役員会の女性比率を27年度に25%とする目標を設定した。現在の比率は約27%で、目標の水準を達成している。
もっとも、この目標には副学長が含まれていない。京大には現在、理事でもある副学長のほか、理事ではない副学長が10名いるが、京大によるとその全員が男性だという。総長と理事に副学長を加えて計算すると、女性比率は実人数で約14%にまで低下する。
政府は、あらゆる分野で指導的地位に占める女性の割合が2020年代の可能な限り早期に30%程度となるよう取り組みを進めている。全国の国立大学で組織する国立大学協会は21年、国立大学全体の学長・理事・副学長の合計の女性比率について、各大学における目標設定など自主的な取組を促進し、25年までに20%以上を目指すと決めた。同協会の調査によると、この比率は20年時点では約9%に留まっていたが、23年には15・5%にまで上昇した。
これらを踏まえて、理事ではない副学長が数値目標に含まれていない理由を尋ねたところ、京大は、「法人の重要事項を審議する役員会の構成員について数値目標を設定したものであり、この構成員には副学長は含まれません」と答えた。
ただ、役員会には、理事ではない副学長も「オブザーバー」として出席している。京大によると、役員会では議決権を有する総長、理事が基本的に説明・発言し、審議を行うものの、議案に関係する事項で必要があれば、議決権を有しない副学長や監事が発言することもあるという。
■再任(カッコ内は職務分担/特命事項)
▼稲垣恭子(男女共同参画、渉外(基金・同窓会))▼岩井一宏(企画・調整、評価、附属病院)▼江上雅彦(財務、施設、環境/事業財務、資産管理・運用、財源確保・創出、キャンパス計画・整備、交通)▼北川進(研究推進/競争的研究資金戦略、国際共同研究)▼國府寛司(教育、学生、入試/学生国際交流、厚生補導)▼椹木哲夫(研究倫理、研究公正、研究規範、国際交流/監査、研究費不正対応事務)▼引原隆士(情報基盤、図書館)
京大によると、現理事10名のうち女性は3名だという。京大は22年、総長と理事で構成する役員会の女性比率を27年度に25%とする目標を設定した。現在の比率は約27%で、目標の水準を達成している。
もっとも、この目標には副学長が含まれていない。京大には現在、理事でもある副学長のほか、理事ではない副学長が10名いるが、京大によるとその全員が男性だという。総長と理事に副学長を加えて計算すると、女性比率は実人数で約14%にまで低下する。
政府は、あらゆる分野で指導的地位に占める女性の割合が2020年代の可能な限り早期に30%程度となるよう取り組みを進めている。全国の国立大学で組織する国立大学協会は21年、国立大学全体の学長・理事・副学長の合計の女性比率について、各大学における目標設定など自主的な取組を促進し、25年までに20%以上を目指すと決めた。同協会の調査によると、この比率は20年時点では約9%に留まっていたが、23年には15・5%にまで上昇した。
これらを踏まえて、理事ではない副学長が数値目標に含まれていない理由を尋ねたところ、京大は、「法人の重要事項を審議する役員会の構成員について数値目標を設定したものであり、この構成員には副学長は含まれません」と答えた。
ただ、役員会には、理事ではない副学長も「オブザーバー」として出席している。京大によると、役員会では議決権を有する総長、理事が基本的に説明・発言し、審議を行うものの、議案に関係する事項で必要があれば、議決権を有しない副学長や監事が発言することもあるという。
■再任(カッコ内は職務分担/特命事項)
▼稲垣恭子(男女共同参画、渉外(基金・同窓会))▼岩井一宏(企画・調整、評価、附属病院)▼江上雅彦(財務、施設、環境/事業財務、資産管理・運用、財源確保・創出、キャンパス計画・整備、交通)▼北川進(研究推進/競争的研究資金戦略、国際共同研究)▼國府寛司(教育、学生、入試/学生国際交流、厚生補導)▼椹木哲夫(研究倫理、研究公正、研究規範、国際交流/監査、研究費不正対応事務)▼引原隆士(情報基盤、図書館)