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11月祭 禁酒緩和へ規制細則を可決 アルコールパスで購入に制限

2024.09.16

8月17日・31日に第66回11月祭の全学実行委員会(全学実)が開かれた。事務局は▼許可した模擬店企画に限って酒類の持ち込み・提供を認める▼購入にはアルコールパスポートを必須とする方針を示し、全学実は31日に酒類規制細則を可決した。昨年は、事務局が大学当局に一部解禁案を示すも当局は認めず、事務局の実務的な事情も考慮して全面禁酒を実施した。今後の方針について、事務局は本紙の取材に「全学実にて承認された時点で、大学との交渉はすでに終えており」、「今後大学と交渉する予定はございません」と回答した。

可決された酒類規制細則では、事務局が許可した模擬店企画に限って酒類の持ち込みと提供を認める。細則は、安全性を担保しながら飲酒行為・酒類提供を行うことを目的としたもので、11月祭開催期間および片付け日において、教育学部祭の開催場所と吉田寮を除く、本部構内と吉田南構内に適用する。

酒類の購入はアルコールパスポートで制限する。パスポートは、事務局が身分証明書の提示で20歳以上だと確認した参加者に対して、1日に1枚発行する。具体的な制限量について、事務局は1枚につき2杯の購入を上限とすることを想定していると説明した。不適切な利用を確認した場合、事務局はパスポートの没収や所有者の退去を命じることができる。関係する企画の保証金の没収や今年度の出展の停止を行うことも可能となる。

このほか夜間の飲酒を防ぐ目的で、参加者による酒類所持・飲酒行為は10時から18時、模擬店が行う酒類提供は10時から17時に限定することを明記した。

過去の11月祭では、泥酔による救急搬送や過度な飲酒によるトラブルがあった。事務局は18年に一部規制を導入し、19年には大学からの要求をふまえて全面禁酒を実施した。コロナ禍によるオンライン開催期間を経て、制限付きで対面開催となった22年、完全に制限が撤廃された23年でも全面禁酒が続いている。23年の全学実では全面禁酒を開催条件とする当局の姿勢を「不当な介入」として抗議し、事務局は全面禁酒の撤廃を求める要求文を提出した。当初、大学は要求に応じない姿勢を見せたが、12月には全面禁酒について「来年度に改めて検討する」と回答した。

なお31日には、資金状況に「懸念点が認められる」として、活動資金獲得のため11月全学実行委員会名義で、課外活動団体が個人や企業から支援金を募るイベント「Giving Campaign」へ参加する提案を可決した。

全学実は「11月祭に参加する意思を有する者」からなる決議機関で、毎年11月祭に向けて設置される。第66回11月祭の日程は、11月20日(水)から23日(土)で、片付け日が24日(日)となっている。

統一テーマが決定


17日には、決選投票の総得票数302票のうち、88票を獲得した「無限の才能、略して無能」が統一テーマに選ばれた。趣意文は下記の通り。

「マクドで女子高生がな、「なんぼ才能が無限にあっても、それ発揮する人生とか世界の方が有限なんやから、ほとんど無駄になるんちゃう?そんなん端から見たらタダの無能と変わらんわけやんか。可哀想やわ」って言ってはっててんな、もうお兄さんようさん感動したわけ。確かにって声出てもうたもん。ほんまの話やで?で、ほんならやっぱり、折角やから発揮できる場の一つや二つ、あって欲しいやんか。ないんかな?って思ってたら、あんのよ。NF。これ、まさにピッタリの場なんちゃう?その才能ようけぶち撒けといてくれたら、 お兄さんありがた〜くネコババしに行ったるから、きばって用意しときや。頼むで?」

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