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一部令状に「不備」 救急搬送も 京都府警 熊野寮を家宅捜索

2024.07.01

6月25日、京都府警は詐欺被疑事件の関係先として、熊野寮を家宅捜索した。その際、怪我を負った寮生1名が救急搬送された。また、一部の令状に「不備」があり執行されなかったという。熊野寮自治会は、被疑事実と家宅捜索の関連性が不明だと指摘し、「不当な行為に断固として抗議していく」と述べた。

寮自治会によると、午前7時、機動隊員約200名と捜査員約30名が熊野寮の敷地に入った。ロビーに詰めかけた警察に対して寮生が令状提示を求め、8時16分に玄関前で令状提示と読み上げが実施されたという。10時7分から11時26分まで、捜査員6名がB棟地下およびボックス前廊下を捜索した。捜索の際、複数件ある令状の一部に不明な点があったため寮生が質問したところ、捜索場所について捜査員が回答できない箇所があることが判明。寮生の抗議に対して、捜査員は「令状を裁判所に返還する」と発言したという。被疑者の所有物ではないパソコン4点を押収し、警察は11時40分に寮から撤退した。

寮自治会は、警察が6時59分に京大に通達し、熊野寮は7時2分に京大から連絡を受けたと把握しているという。家宅捜索にあたっては、学生生活委員会の教職員2名、厚生課職員2名が寮を訪れ、警察が撤退するまで寮に滞在した。

寮自治会によると、令状には「詐欺被疑事件」と記載があった。事件の詳細は認識しておらず、被疑者との関係について回答しかねると述べた。

今回、機動隊に突き飛ばされたり、機動隊の盾に足を挟まれたりして、少なくとも10名以上の寮生が打撲や傷が残る怪我を負ったと寮自治会は説明する。頭部に怪我を負った寮生1名が救急搬送された。眼鏡や衣類など寮生の物品の他、家具や郵便ポストの破損を確認したという。

寮自治会は、▼捜索範囲が曖昧な令状を警察が請求し、裁判所が発行した▼令状の提示がないまま寮内に突入した▼暴力行為が数多く発生し、救急搬送が必要な事態が起きた▼エンジンカッターなどの機材導入で物品の破壊を示唆して寮生を威圧したと指摘し、「不当な行為」だとして、警察に抗議する姿勢を示した。

本紙は警察からの通達時刻や、大学が派遣した教職員に関して取材を行ったが、期日までに京大から回答を得られなかった。


お詫びと訂正
2024年7月1日号1面掲載の「一部令状に『不備』 救急搬送も 京都府警 熊野寮に家宅捜索」において、家宅捜索の日時を「6月27日」と記載しておりますが、正しくは「6月25日」です。誤った情報を記載したこと、関係各位及び読者にお詫び申し上げます。今後、記事執筆時の確認を強化するとともに、校正体制を見直し再発防止に努めます。

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