文化

京大近所探訪 VOL.20 廬山寺

2024.06.01

京大近所探訪 VOL.20 廬山寺

廬山寺正面。向かって右奥には紫式部の歌碑がある

上京区北之辺町にある廬山(ろざん)寺は、天台宗の僧侶であった元三大師(がんざんだいし)が、天慶年中(938〜947)に北区船岡山に創建した寺だ。寛元3年(1245)に法然の弟子である覚瑜(かくゆ)が船岡山の麓に再興し、その際中国の廬山に倣って廬山天台講寺と号したことが「廬山寺」という名称の始まりとされる。室町時代に応仁の乱で焼失し、天正年間(1573〜1593)に現在の位置に移転された。元は宮中の仏事を司る寺院の一つであったが、廃仏毀釈により天台宗が所有するようになり、天台圓浄宗の本山として現在に至る。

紫式部の邸宅跡としても知られる廬山寺だが、NHK大河ドラマ『光る君へ』が放映されていることで、近年は『源氏物語』執筆の地として注目を浴びている。訪問時は特別展「源氏物語五十四帖押絵展(第Ⅰ期)」の開催期間中であり、平時から公開されている「源氏庭」や阿弥陀如来像に加え、『源氏物語』の各場面を模した鮮やかな押絵の展示が本堂を彩り、気持ちが華やいだ。6月末から9月初旬にかけては、紫式部に因んだ紫の桔梗が咲き誇る。

通常時の拝観料は大人500円、小中学生400円。(丿)

関連記事