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不介入など求め当局に再要求 11月祭 第8回全学実

2023.12.16

不介入など求め当局に再要求 11月祭 第8回全学実
12月3日、第65回11月祭の第8回全学実行委員会(全学実)が開かれた。事務局は第65回11月祭の救急入構や飲酒状況などを報告した。また、9月付の大学当局の不介入などを求める要求を再び行うことや、2025年に開催する第67回11月祭の日程を提案し、いずれも採択された。

事務局の調べによると、第65回11月祭にはおよそ10万人が来場した。設備の破損について、出展者が机を移動した際に前面カバーが破損した。また、原因は不明だがトイレの取っ手やペーパーホルダーの破損が確認されたという。飲酒等の状況について事務局は、テント内に酒類の持ち込みを行った模擬店への厳重注意が1件と、酒類没収が2件であり、飲酒による設備破損や救急搬送はなかったと報告した。

事務局は9月、大学当局に11月祭への不介入や、禁酒を開催の条件としないことを要求したが、10月に厚生課から「第65回11月祭の飲酒等の状況が不明」であり要求に応じかねる旨の回答を得ていた。これに対し事務局は、今年度の飲酒等の状況を報告した上で、禁酒の要求を「過剰」とする付帯文を設け、再要求することを提案した。要求は「飲酒関連問題に視野が狭まっている」とする意見を受け、修正を加え採択された。

事務局は10月の厚生課の回答について、本紙の取材に対し、外部機関による学生団体・個人への干渉を認めない11月祭の理念から「看過できるものではない」としたうえで、再要求への応答として「学生を尊重した回答」を期待する、とした。

また、2025年に開催する第67回11月祭の日程として、11月21日(金)〜24日(月)、片付け日として25 日(火)を提案した。事務局の試作した学年暦では、休講日との兼ね合いで授業曜日の振替が発生しないことから、この日程で「受け入れられるものと考えている」と説明され、採択された。

来年のNFでミス・ミスターコン企画


今回の全学実では、「京大ミス・ミスター事務所(仮)」の名前で、ミス・ミスターコンテストの企画書が示された。企画者は企業介入を行わないこと、外見に大きく比重をおかず個性などを含めて選考することを説明し、来年度の第66回11月祭で開催したいと考えている、とした。

11月祭におけるミス・ミスターコンテストの開催をめぐっては、一部学生の批判や運営上の問題をうけ中止となった事例がある。2004年に企画された「ミスター&ミス京大コンテスト」は企画が企業協賛を得ていたことから、11月祭の理念である商業目的の禁止に抵触するとして中止された。また2015年の11月祭と同時期にネット上で開催された「京大ミス・ミスターコンテスト」は、開催に「違和感を持った」学生が運営団体に公開質問状を提出する事態となり、「京大」の名義使用に伴う手続きの不備などを理由に運営側が中止を発表した。

来年度の企画を今回提案した理由として、企画者は「大がかりで時間がかかる企画」であり、事前周知のためとした。全学実では議論を行うが、議決は取らない方針。企画者は15年の事態など「過去の事例」を理解し、全学実での議論を通して「広く受け入れられる企画」を目指す姿勢を示している。

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