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ウクライナ学生 新たに5名 歓迎会開催、支援継続へ

2023.12.01

京大は10月にウクライナ学生を新たに5名受け入れ、11月8日、百周年時計台記念館にて歓迎会を開いた。ロシア侵攻以降の支援策の一環で昨年度から来日している12名と、湊総長、稲垣理事も参加した。京大は今後も支援を継続する予定だ。

歓迎会は湊総長、稲垣理事の挨拶で始まった。挨拶の後、新たに受け入れたウクライナ学生がそれぞれ日本の生活への期待や京大での学修の抱負を述べ、自由に歓談する時間がとられた。大学によると、ウクライナ学生は先に留学していた学生とクラブ活動に関して話したり、総長に日本での友達の作り方を相談したりと「和やかな」雰囲気の中、歓談を楽しんだという。

京大は受け入れた学生に対し、授業料を免除するほか、民間会社の協力を得て住居を無償で提供している。昨年4月に立ち上げた「ウクライナ緊急支援基金」を利用し、日本への渡航費用や生活費支援を目的とした奨学金を毎月8万円支給している。なお、基金には今年10月末日時点で約1億2300万円の寄付があったという。こうした状況を踏まえ、京大は「安心して生活できる環境」の整備ができているとした。また本紙の取材に対し、追加の支援を「現時点では予定していない」としながらも、今後のウクライナ情勢を鑑みつつ「サポートを続けていく」と回答している。

ロシアの軍事侵攻を受け、京大は昨年4月、ウクライナ国内の学術交流協定校2校(キーウ工科大学とタラス・シェフチェンコ記念キーウ国立大学)の学生を受け入れると発表し、昨年度は18人の学生を受け入れた。京大は本紙の取材に対し、応募者数や選考方法については先方の大学が行うため「把握していない」としている。


◯本紙では今号・次号に渡ってウクライナ留学生を特集します。(=3面に京大のウクライナ学生支援に関する関連記事

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