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ウクライナ学生受入開始 10月までに12名

2022.07.01

京大は6月22日、ウクライナからの留学生1名が到着し、学修を開始したと発表した。ロシアによる軍事侵攻を踏まえた支援の一環で、今回が一人目となる。

京大は4月に、ウクライナの学術交流協定校2校から留学生を最大30名程度受け入れると発表し、同国に向けて「取り得る最大限」の支援を行う方針を明らかにしていた。今後10月までに合計12名の学生が到着する見通し。京大はさらなる受け入れの拡大に向け、協定校と協議をすすめているという。

留学生12名は特別聴講学生または特別研究学生として受け入れ、全員に対して学費免除措置をとる。また、「ウクライナ危機支援基金」に集まった寄附金を活用し、生活支援として奨学金を給付する。4月に京大が立ち上げた同基金には6月28日時点で約1100件、4200万円程度の支援が集まっているという。さらに、住宅支援として京都市内の学生用住宅の一室を提供する。市内の不動産会社「学生情報センター」が京大との協定に基づき1年間無償で提供するもので、家具やインターネット環境があらかじめ用意されており、管理人やレジデンスアシスタントが日常生活をサポートする。

留学生12名のうち11名は学部生で、全員を国際高等教育院で受け入れる。もう1名は大学院生で、本人の専門に基づき現在受け入れ先を調整しているという。京大での学修期間は1年間を想定しているが、必要に応じて延長を可能とする予定。

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