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〈Topic ’23〉南禅寺 秋の絶景かな

2023.12.01

〈Topic ’23〉南禅寺 秋の絶景かな

五鳳楼から見下ろす南禅寺

左京区の南禅寺に、紅葉の気配がやってきた。

今年は記録的な残暑が続き、全国的に紅葉シーズンが遅れたが、ようやく京都の木々も赤く色づき始めた。平安時代から紅葉の名所として知られる南禅寺も、約300本のカエデが彩ってきた。

南禅寺の起源は亀山上皇が離宮として建立したことで、後に臨済宗の無関普門に請い開山した。1334年には後醍醐天皇が南禅寺を京都五山の第一位に称し、さらに1385年に足利義満が京都五大山より上位の「別格」に位置づけした。

鹿ヶ谷通りを南下し、北門の「大寂門」を通り抜け、樹木に沿った参道を行くと、奥には22㍍にも及ぶ三門が力強くそびえ立つ。三門は別名「天下竜門」ともいい、鎌倉時代に宋から伝わった禅宗様という建築様式で、重要文化財に指定されている。五鳳楼と呼ばれる最上階は観光客にも開放されており、南禅寺の境内全体を一望できる。晴れた日には、禅宗様の神秘的なお寺の造りを味わいながら、澄み切った青の秋空と赤やオレンジに染まったカエデやモミジの鮮やかなコントラストを楽しむことができる。

三門の拝観料は一般600円、高校生500円、小中学生400円。(馬)

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