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学生総合支援機構 京都府知事表彰受賞 障害のある学生への支援 評価

2023.10.16

9月5日、京大の学生総合支援機構が「障害者雇用優良事業所等京都府知事表彰」を受賞した。受賞理由には障害のある学生への修学支援や、学内外の機関や企業などと連携した社会移行における支援などが挙げられた。京大は教育機関が同表彰を受けるのは初めてだとし「障害のある人の社会進出における高等教育機関の役割が評価された」とコメントしている。

学生総合支援機構は2022年4月、学生支援の新たなプラットフォームとして設立された。学生相談部門と障害学生支援部門(DRC)で構成され、京大の学生が「充実した豊かな学生生活」を送るサポートを提供する。

また、同表彰は障害者雇用の促進を目的とするもので、多くの障害者を積極的に雇用する事業所や、雇用の促進と職業の安定に著しく貢献した団体や個人などに対して贈られる。23年度は2事業所34名3団体が受賞し、学生総合支援機構は「貢献団体」として受賞した。

今回の表彰では▼社会的な制度のアドバイスのほか、インターンシップの紹介などを通した、就職活動におけるキャリア支援▼キャンパス案内などを通した府内高校との連携の推進▼地域企業や行政などが参加する意見交換の機会などを通した、地域社会への参画に向けた取り組みなどが評価された。なお、23年度にDRCの支援を利用している学生は160名以上で、他大学の学生や支援者に対してもサポートを行っているという。

学生総合支援機構の髙倉機構長は「大変、喜ばしい知らせ」だとしたうえで、受賞について「本学の障害学生支援の質の高さや活動の先見性」を示すものだとコメントした。

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