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当局の「介入」拒む要求文を採択 禁酒規制めぐり 第6回全学実

2023.10.01

9月18日、第65回11月祭の第6回全学実行委員会(全学実)が開かれた。前回の全学実で全面禁酒の導入を決定したことに関連して、全面禁酒を含む宣言文の付帯決議や、全面禁酒の経緯として大学の「介入」の存在を確認し、抗議する宣言文および要求文を採択した。

全面禁酒は当局の要求を背景に、全学実が第61回で導入した。今年度は活動規制の撤廃を背景に規制緩和を強く求める意見があり、前回の全学実では経緯や抗議を含む宣言文の採択を前提に、全面禁酒を決定した経緯がある。

全面禁酒を含む「酒類取り扱いに関する宣言」の付帯決議案は、全面禁酒を求める大学の「不当な介入」が存在したこと、将来的な規制緩和に向けて議論する方向性を確認する内容で採択された。

また、全面禁酒決定に関わる大学の介入に抗議する内容の宣言文と要求文が提案され、採択された。宣言文では当局による全面禁酒の要求が、学生による「自主的で主体的な議論」を妨げたこと、5年前の被害を理由に禁酒を要求することは「完全な合理的正当性」を欠くことなどを指摘した。また、要求文では大学に対して11月祭への介入を慎むこと、今年度の飲酒被害がない場合、全面禁酒を11月祭の開催条件として提示しないことを求めた。

そのほか、新企画、禁酒規則の細則、酒類規制に対する意向調査の提案などについて議論し、いずれも採択された。本祭前の全学実の開催は今回で最後となる見通しだ。

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