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情報学研 院試に出題ミス 2名が追加合格

2023.09.16

京大は9月4日、大学院情報学研究科が8月7日・8日に実施した入試に出題ミスがあったと発表した。これを受け京大は、出題ミスが関係した3つの小問について受験者全員を満点とする措置を取り、計2名を追加合格とした。

ミスが発覚したのは、情報学研究科2023年度10 月期入学/24 年度 4 月期入学修士課程(知能情報学コース・データ科学コース)入学者選抜試験の一部である、情報学基礎の設問1。問題中に与えられた表の数値とプログラムのコードに誤りがあった。これにより、3つの小問の回答に影響が出た。小問(3)(4)について、受験者からミスの指摘があり、問題を精査したところ小問(2)のミスも発覚したという。

京大は、いずれの小問も「それぞれの解答に直接に関わる部分のみに着目することで解答が可能」としつつも、「設問の整合的な理解に矛盾をきたし、そのことによってこれらの小問の解答に混乱を生じる可能性がある」として、受験者全員を満点とした。

京大はミスの原因について、▼小問(2)については作問時の表への誤記入▼小問(3)(4)についてはプログラムの誤りを見逃したことを挙げている。

当該試験は、2023年度10月期入学者と24年度4月期を同時に選抜するもので、8月18日に合格発表が行われていた。ミスのあった情報学基礎は2コースあわせて165名が受験したという。今回の出題ミスを踏まえ京大は「試験問題の作成及びチェック体制の問題点を再度見直し、対策を徹底」するとともに、再発防止に努めるとしている。

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