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熊野寮 京都新聞社に抗議 家宅捜査の取材方法めぐり

2023.08.01

4月30日に行われた熊野寮への家宅捜索における京都新聞記者がおこなった取材活動をめぐり、寮自治会が京都新聞社に対して抗議文を提出した。7月26日に寮自治会がエックス(旧ツイッター)上で発表した。

寮自治会は文書のなかで、当該記者の取材行動について▼寮生が映り込む状況の中、事前の撮影許可を求めたり説明を行ったりせず、当日の府警と寮生のやり取りを撮影した▼撮影に気づいた寮生が報道使用の際、モザイク処理を施すよう求めたのに対し、「約束できない」としながらも撮影を続けた、と説明し、これらについて抗議している。

当該の捜索を扱う5月1日付の京都新聞の記事は、8月3日現在もインターネット上に公開されており、熊野寮から丸太町通りを挟んだ歩道から、機動隊員と寮生の様子を撮影した写真が使用されている。

なお、4月の家宅捜査は、寮生2名がクレジットカードを不正に利用した疑いについて、証拠品の押収を目的に行われたもの。自治会は文書の中で寮生が起訴されず釈放されたことなどをあげ、家宅捜索は「不必要」だったとしている。

抗議文の提出は郵送で行われた。寮自治会によると、2日現在京都新聞社からの返答を得られていないという。

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