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5月12日12時半過ぎ、熊野寮生らが厚生課窓口に集まり、窓口交渉を行った。寮生らは交渉の中で、2月と4月に行われた熊野寮への家宅捜索を巡る対応について、大学当局に抗議した。

熊野寮自治会は、2月の家宅捜索の際、前厚生課長と捜査について事実確認をすることで合意していたと主張。今年度に現厚生課長に代わったのち、同自治会の事実確認に対し、「捜査に関することは回答しかねる」として応じていない当局の対応を批判した。これに対し当局は、他に同様の問い合わせがあり、寮に対しても同じ回答をする必要があると思ったと弁明した。一方、寮生には伝える必要があると判断したとして、「12時55分に門衛所に家宅捜索の連絡が入っていた」と交渉の中で明らかにした。

また、同自治会は4月の家宅捜索の際、令状提示の最中に大学職員と捜査員が会話をしていたと指摘。当局は「人数調整に関する確認でやましい会話ではない」と釈明した。これに対して自治会は、捜索時は勝手に捜査員と会話をせず、寮にも共有するよう求めた。

熊野寮は、2月に成田空港用地での公務執行妨害容疑で男3人、4月に電子計算機使用詐欺容疑で男2人が逮捕された際に、関係先として家宅捜索を受けていた。