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11月祭 全面禁酒 合意得られず 来週にも再び全学実開催へ

2023.06.16

5月25日、今年度第65回11月祭の第1回全学実行委員会(全学実)が、文学部第三講義室とオンラインで開かれた。事務局は全面禁酒を提案したが、反対意見などが相次ぎ、決定は次回に持ち越された。6月15日に開かれた第2回全学実でも同様で、早ければ来週にも再び話し合うことになった。

全学実は11月祭に関する意思決定をする機関で、「11月祭に参加する意思を有する者」は誰でも参加できる。他方、事務局は、全学実の指導や助言に基づいて実務を担う。

第1回全学実で事務局は、今年度の11月祭について全面禁酒とすることを提案した。全面禁酒は、大学当局の要求を背景に、全学実での決定に基づいて第61回11月祭で導入され、新型コロナの影響でオンライン開催となった第62回・63回を経て、ハイブリッド開催となった昨年度第64回でも実施された経緯がある。第1回全学実では、事務局の議決案に対し、修正要求や反対意見が相次いで出された。11月祭と同時期に開催される北部祭典の実行委員会の代表者は、「11月祭における禁酒が他の祭典の禁酒の理由とならない」旨を議決案に盛り込むよう要求し、事務局は応じる姿勢を見せた。別の参加者は、「北部祭典で(飲酒が)大丈夫なら11月祭でも大丈夫なのではないか」と述べたが、事務局は来場者数が多いことなどを挙げ、否定した。そのほかにも、事務局によるデータの解釈には疑義があるとして、「禁酒を行うメリットとデメリットを比較して議論する必要がある」との意見が述べられた。これらを踏まえて事務局は、「一度事務局内で検討する」と表明し、採決は見送られた。

第2回全学実でも事務局は同様の提案をした。しかし、「決定するのは時期尚早」、「他の手段について検討すべき」、「よりオープンな形で議論すべき」などといった意見が述べられ、再び次回に持ち越しとなった。また、「第61回11月祭の全学実で全面禁酒を決定した際、大学当局が介入したことが資料に書かれていない」という指摘がされ、事務局は「歴史の改ざんと捉えられても仕方ない。今後は気をつけたい」と反省の弁を述べた。今回については大学からの介入はなかったという。事務局は、決定期限を延長できるか、アンケートを行うかなどについて再度検討したうえで、早ければ来週中に再び全学実を開くとした。

また、来年度第66回11月祭の日程について、本祭期間11月20日(水)〜23日(土)、片付け日24日(日)とすることが決定した。昨年12月の全学実は、本祭期間21日(木)〜24日(日)、片付け日25日(月)とする日程を承認していたが、事務局がこの日程を提案したところ、大学側は、休講日の関係などから月曜日を片付け日にできないなどとして「棄却」したのだという。第1回全学実では、木曜日〜日曜日の開催を求める出席者が、第67回の日程を決めるにあたっては「早めに交渉」するよう求め、事務局は「早めに動いていきたい」と答えた。

なお、第2回全学実では、オンラインでの出席が認められなかった。本紙の取材に対し事務局は、新型コロナに伴う大学の活動制限が廃止されたことを契機にZoomの契約を解約したことや、第1回全学実がクスノキ前などで不特定多数に配信されて「情報管理に支障をきたした」ことを理由に、今後は対面のみで実施すると答えた。

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