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4月1日から関西学生野球連盟春季リーグ戦が開幕した。昨年、春季リーグで史上最多タイの5勝を挙げベストナインにも3名が選出されたほか、リーグで唯一プロ野球選手を輩出するなど、躍進を遂げた京大。強豪ひしめくリーグの中で今年も存在感を示せるか。開幕戦の様子を取材した。（爽）

目次

1日目 関大5‐6× 京大
細見 逆転サヨナラ弾
2日目 京大 2‐14 関大
投壊 14失点で大敗
3日目 関大 7‐0 京大
金丸打ち崩せず完封負け

1日目 関大5‐6× 京大
細見 逆転サヨナラ弾

京大が春初戦で劇的な白星を挙げた。4月1日、わかさスタジアム京都で関西学生野球連盟春季リーグが開幕した。京大の初戦は、昨年の秋季リーグを制した関西大学。昨秋の侍ジャパン大学代表強化合宿にも招集されていた金丸夢斗と有馬諒のバッテリーを擁する強豪だ。

京大の先発はエース水江日々生。初回を3人で終わらせると、勢いそのままに多彩な変化球で関大打線を抑え込み、7回3失点5奪三振の好投を見せた。

打っては2回裏、5番中井壮樹（医2）が右中間に深々と3塁打を放つと、続く平山統（理3）の中安打で京大が先制。その後2点ビハインドで迎えた6回裏、先頭の細見宙生（工2）が左安で出塁すると2死から青木悠真（工4）の中安でチャンスを広げ、平山と庄倫太郎（工3）の連打でこの回一挙3得点を挙げ、試合をひっくり返した。平山はこの日3安打3打点の活躍。

8回表、逃げ切りを図る京大は2番手で染川航大（理4）をマウンドへ送る。しかし、四球とエラーが絡みこの回2失点。再び、関大にリードを許す展開となった。それでも9回を無失点で切り抜けると、味方の反撃を待った。

9回裏、先頭の水野琳太郎（工3）が安打で出塁すると、1死となって細見に打席が回った。6球目、高めに浮いたストレートを捉えると打球はライトスタンドへ。一瞬の静寂の後、球場は大歓声に包まれた。



細見は試合後「次につなごうという意識で打席に入った。春季リーグもこのままの勢いで勝ち進んでいきたい」と決意を語った。

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2日目 京大 2‐14 関大
投壊 14失点で大敗

2日、春季リーグ第1節2試合目、連勝で勝ち点獲得を狙う京大だったが、投手陣が関大打線に捕まり大敗を喫した。

京大の先発は2021年以来のリーグ戦登板となる川渕有真（法4）。初回を3人で終えるものの、2回には味方のミスも重なり2失点。関大にリードを許す苦しい展開に。3回からは西宇陽（農3）、米倉涼太郎（法2）が2回ずつを投げた。西宇は緩急のついたピッチングを披露し2回を1失点に抑えたものの、米倉は4四球と制球に苦しみ、7失点を喫した。野手陣は関大の先発、田中の前に安打や四球でチャンスは作るものの、1点が遠かった。

8回表、反撃の狼煙が上がる。ベンチから、「明日のために一点でも多く取ろう」と檄が飛ぶ中、守備から途中出場の南拓志（工2）が安打を放つと青木、中井の連打で関大から2点をもぎ取った。

8回途中からは翌日の3戦目を見据え、内野手登録で捕手の安田侃（法3）がマウンドへ。1回を3人でピシャリと抑えた。

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3日目 関大 7‐0 京大
金丸打ち崩せず完封負け

3日の3試合目は、再び両エースのマッチアップ。しかし試合内容は1日目と大きく異なり、1点が遠い展開となった。

京大の先発・水江は初回から3連打を浴び2点を失う。その後も4回と5回に1点ずつを失い、5回0／3を4失点でマウンドを降りた。

打線は関大の先発・金丸を前に沈黙。6回裏には死球とエラーが絡み1死満塁のチャンスを作る。しかし、この回3つの三振とバットが空を切った。その後も、京大打線はヒットなどで出塁するもあと1本が出ず、先発・金丸の前に合計17奪三振を喫した。一方、細見と大川琳久（農4）は3安打の活躍と気を吐いた。

5回途中から京大は染川、 青木健輔（法4）、松尾駿（法2）とリリーフ。染川は2回を無失点の好投を見せた。

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