企画

川柳・短歌で「京都大学のイマを詠む」 第3回募集分より

2023.02.16

2月3日から10日に、ツイッターやホームページから、〈第3回〉川柳/短歌の募集を行い、学部1回生から卒業生まで多様な投稿を得た。第1・2回は、それぞれ昨年7月1日号・16日号に掲載している。テーマはこれまでと同じく「京都大学のイマを詠む」。集まった作品から、編集員が選んだ二作品を、ひとことの講評とともに掲載する。

京大生病める力も超一留 aiai(50代)

【評】
1留ですむかと思ったらそうは問屋が卸さない。なるほど、超一留大学という称号も伊達ではない。周囲に遅れて病んでしまうこともある。我慢も大切だが、あまり自分を追い詰めすぎず、適度に「辞める力」も超一流であって欲しい。(玄)

自販機のコーヒー廊下にぶちまける薄暗がりの2号館廊下 はぶさん(50代)

【評】
「薄暗がり」の一言で、素直に情景が浮かんだ。薄暗くがらんとした廊下で、買ったばかりの缶コーヒーを落としてもひとり。鳴り響いたであろう大きな音と小さなミスの対比に、おかしみと物悲しさが込み上げるようだ。(桃)

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