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熊野寮祭 時計台前で集会 「総長室突入」予告も

2022.12.01

熊野寮祭 時計台前で集会 「総長室突入」予告も

コンパの様子=時計台前

11月25日正午すぎ、熊野寮生が時計台前の広場で集会を行い、立て看板の設置やライブ演奏、炊き出しを行った。熊野寮祭の開幕を宣言・周知するのが狙い。時計台への登攀を行わないよう大学は告示を出しているが、熊野寮祭実行委員会は「総長室突入」を行うことを予告した。熊野寮祭は12月5日まで。

時計台前の集会は熊野寮祭の企画「熊野寮D棟コンパ」と称して行われ、約350人の参加者が集まった。時計台の「占拠」は2008年から実施されている熊野寮祭の恒例企画であり、大学は17年から不参加を呼びかける告示を出している。熊野寮祭実行委員会は本紙の取材に対し、25日に時計台の「占拠」はもとから企画していなかったと説明した。また、昨年の「時計台占拠」に代わる企画として2日に「総長室突入」を行うと明かし「湊総長による大学の私物化に抗議し、大学の意思決定権を奪い返す」と訴えた。コンパに参加していたある寮生は「人に迷惑をかけない範囲でしたいことをする自由を求めている。大学の弾圧に負けたくない」と語った。

大学側は、11月22日に「時計台占拠」に対して警告する告示第8号を出し、学生に対し企画へ参加しないよう求めた。25日の集会では、約70人の職員を配置し、時計台記念館の正門前を封鎖して対応した。機動隊も出動し、正門付近で警戒にあたった。

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