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返還免除の内定 導入 JASSO 第一種奨学金で

2022.10.16

京大は10月4日、修士課程および専門職学位課程に2023年度より進学する学生に対し、日本学生支援機構(JASSO)が貸与する第一種奨学金の「特に優れた業績による返還免除」の内定制度を新たに導入すると発表した。次世代を担う学生の経済的不安を早期に払拭し、進学を促すことが狙い。

JASSOの第一種奨学金は貸与型で、原則として返還が必要だが、期間中に特に優れた業績を挙げたと認められる場合には、貸与期間終了時に奨学金の全部又は一部の返還が免除されている。今回の制度は、返還免除の決定を修士課程などへの進学前に行うものでJASSOが新たに設けた。

内定の選考対象となるのは、23年度以降、修士課程などへの進学を希望する学生のうち▼学部で修学支援新制度を利用している又は非課税世帯である▼科学技術イノベーション創出に寄与する分野への進学を希望しているなどの要件を満たす学生。大学院入試の成績などをもとにした選考を経て決定する。

京大には、法学研究科の法曹養成専攻など4つの専門職課程が存在するが、今回の制度が適用されるかは「現在検討中」としている。22年度の申請締め切りは12月31日。

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