着色自在、創薬への応用も 薬・松崎教授ら
2008.07.16
薬学研究科の松崎勝巳・教授らの研究グループは、生きている細胞の膜タンパク質を自由な蛍光色で標識する方法を開発した。これまでは限られた色でしか着色できなかったが、ほぼ無限の蛍光色で標識が可能となった。色のほか、標識速度なども従来の手法から改善。創薬への応用も期待されるという。
今回の成果は、ペプチド同士が強く結合する性質を利用したもの。対象となる細胞に微小なペプチドを発現させ、さらに蛍光標識した別のペプチドと結合させることで標識させる。
これまではクラゲ由来の蛍光物質での標識が主流だったが、サイズが大きく毒性があるため、対象となる細胞やタンパク質の機能を損なう恐れがあった。いっぽう松崎教授らの手法では、標識が小さく無毒性なので、本来の機能を損なわないほか、標識速度も1分以内へと大きく向上したため、対象を瞬時に追跡することが可能となる。薬物刺激後の影響を調べるのに有用であり「細胞が薬に反応するタイミングなどが詳しく分かる」(矢野義明・助教)ため、新薬開発の研究ツールとして応用が期待される。
今回の成果は、ペプチド同士が強く結合する性質を利用したもの。対象となる細胞に微小なペプチドを発現させ、さらに蛍光標識した別のペプチドと結合させることで標識させる。
これまではクラゲ由来の蛍光物質での標識が主流だったが、サイズが大きく毒性があるため、対象となる細胞やタンパク質の機能を損なう恐れがあった。いっぽう松崎教授らの手法では、標識が小さく無毒性なので、本来の機能を損なわないほか、標識速度も1分以内へと大きく向上したため、対象を瞬時に追跡することが可能となる。薬物刺激後の影響を調べるのに有用であり「細胞が薬に反応するタイミングなどが詳しく分かる」(矢野義明・助教)ため、新薬開発の研究ツールとして応用が期待される。