文化

『健康日記』で体調管理 京大生協が民間企業とコラボ

2021.05.16

ヘルシーキャンパスの実現へ—。健康情報プラットフォームを提供する株式会社ヘルステック研究所が京都大学生協組合とタッグを組み、スマートフォンアプリケーションを活用した大学生の健康観察促進プロジェクトを4月から始めた。

アプリの名前は『健康日記』。日々の健康状態を記録することで、自らの体調管理に活用する。服用する薬や健康診断の結果、日々の体温・歩数・血圧などの推移を時系列で保存し、緊急時や診療時、日常の健康チェックに活用することができる。アプリ内の一部機能はスマートフォンに標準搭載されているヘルスケア機能との連動も可能だ。

『健康日記』が提供する健康・体調管理機能は京大生協が掲げる「すべての学生が健康・安全な学生生活を送る」という目標に合致する。プロジェクトの資料を店頭で配布し、webサイトでも掲示するなど、京大生協が有する学生向けの発信力を活かしてアプリの活用を呼びかけている。

本紙の取材に対して京大生協は、「自分自身で蓄積・保持したデータで健康を増進し、緊急時・平常時の医療に役立てることは重要だ」と回答した。今後の展開については未定としつつも、「将来的には健康診断データ、日常のヘルスデータに加え生協で提供している食事のデータを連動することができると非常に有用。京大生にはアプリを上手に利用してほしい」と続けた。

新型コロナウイルスが猛威を振るい緊急事態宣言が延長される中、大学生の健康管理の重要性はさらに増す。アプリはその手助けとなるだろう。(航)