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賃下げ訴訟 第6回口頭弁論 陳述書、出そろう

2014.09.16

京都地方裁判所で9月3日、京都大学職員らを原告とする未払い賃金返還訴訟の第6回口頭弁論が行われた。原告、被告共に陳述書を提出し、証拠調べの準備が整った。

原告側は高山佳奈子、西牟田祐二、石田茂光各氏の陳述書を提出。賃下げに同意していないこと、賃金減額には合理的な理由が存在しないこと、賃金の不払いにより研究活動に影響が出ていることなどを主張した。一方、被告側は廣中保彦、川内亨両氏の陳述書の中で、賃下げに至った経緯や職員への周知が十分図られていたことなどを改めて説明した。

また被告側は陳述書とは別に、山本昌博財務部長による、京大の会計制度や国からの運営交付金の用途について述べた意見書を提出した。これに対し原告側は、「山本氏の証人申請を行わず意見書だけを提出するのは、反対尋問を避けるための姑息な手段だ」と主張した。

10月29日に被告側、11月5日に原告側の証人尋問が行われる。原告側の証人は高山、西牟田、石田各氏、被告側の証人は廣中、川内両氏。どちらも京都地方裁判所101法廷で、13時10分から。

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