職組 卓越大に3度目の懸念 双方向の説明会を求める
2025.04.16
京大職員組合は、4月4日に「国際卓越研究大学にかかわる京大職組第三次声明」を発表し、湊総長に双方向でやり取りできる対面の説明会を開催し、卓越大申請の懸念に応えるよう求めた。第2回公募の締め切りは5月16日で、湊総長は申請への意欲を明かしている。15日の会見で、中央執行委員長を務める細見和之・国際高等教育院教授は、湊総長が動画で説明を行っていることを「一方的であり、対話を拒否している」と批判した。
今回の声明は、湊総長が教職員向けのビデオメッセージを配信したことを受けたもの。京大職組によると、京大は昨年12月に「国際卓越研究大学申請に向けた総長メッセージ」を、2月13日に「組織改革と職員への期待についての動画」を公開した。現在では1週間に複数の動画を配信しているという。
京大職組によると、メッセージで湊総長は卓越大制度の助成金で大学が財政的に安定し自律できると説明した。また、千の講座を40に再編するデパートメント制度の採用で「フレキシブル」な研究者の移動と連携を実現することにも言及したという。京大職組は、関連性が不明だとして、湊総長にこれらの根拠を説明することを求めた。加えて、運営方針会議がトップダウン式に部局の改廃を行う可能性に懸念を示した。
本紙は京大に対して、動画の配信方法や回数、公開を教職員のみに限定した理由を取材したが、23日時点で回答を得られなかった。
国際卓越研究大学制度とは、社会変化をもたらす研究成果が期待される大学に、国の運営する大学ファンドが最大で年間数百億円を拠出する制度のこと。第1回公募では、京大を含む計10大学が応募し、東北大が認定された。湊総長はホームページに公開した年頭挨拶で、再申請に向けて全学的に議論と準備を進めていると述べていた。
今回の声明は、湊総長が教職員向けのビデオメッセージを配信したことを受けたもの。京大職組によると、京大は昨年12月に「国際卓越研究大学申請に向けた総長メッセージ」を、2月13日に「組織改革と職員への期待についての動画」を公開した。現在では1週間に複数の動画を配信しているという。
京大職組によると、メッセージで湊総長は卓越大制度の助成金で大学が財政的に安定し自律できると説明した。また、千の講座を40に再編するデパートメント制度の採用で「フレキシブル」な研究者の移動と連携を実現することにも言及したという。京大職組は、関連性が不明だとして、湊総長にこれらの根拠を説明することを求めた。加えて、運営方針会議がトップダウン式に部局の改廃を行う可能性に懸念を示した。
本紙は京大に対して、動画の配信方法や回数、公開を教職員のみに限定した理由を取材したが、23日時点で回答を得られなかった。
国際卓越研究大学制度とは、社会変化をもたらす研究成果が期待される大学に、国の運営する大学ファンドが最大で年間数百億円を拠出する制度のこと。第1回公募では、京大を含む計10大学が応募し、東北大が認定された。湊総長はホームページに公開した年頭挨拶で、再申請に向けて全学的に議論と準備を進めていると述べていた。