〈百載無窮〉字の大きさの変化
2025.04.01
※「百載無窮」のほかの記事はこちら。
創刊当初の紙面を見ると、今より字が小さいことに気づく。どのように変化してきたのか。
創刊号から10年ごとに紙面の行数を列挙すると、以下のとおりだ。特に手動写植時代は段によってばらつきがあるため、あくまで目安だが、83(1925)、91(35)、95(45)、92(55)、91(65)、89(75)、92(85)、86(95)、81(05)、80(15)、68(25)となっている(各年4月の紙面で端から端まで到達している段を見た)。2025年が際立って少ないが、これは2017年に本文の字を1Q(0・25㍉)大きくしたことに伴う減少だ。それまでは1面の場合、コラム・広告欄を除いて1行12字×11段×71行=9372字分だったが、サイズ変更により12字×9段×61行=6588字分になった。これ以降、1面に教員コラム「複眼時評」を入れなくなるなど変化があった。大幅な字数減に見えるが、一般紙の1面と比べると、京都新聞が12字×8段×63行=6048行、朝日新聞が11字×8段×54行=4752行となっており、一般紙を購読している読者にとってはむしろ詰まって見えるのかもしれない。(村)