工学研究科教授に紫綬褒章 澤本教授、高分子化学の研究で(2015.11.16)

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秋の褒章受賞者が政府から11月2日付で発表され、9日に皇居で伝達式が行われた。京都大学からは高分子の新しい合成法を開発した澤本光男教授(工学研究科)が紫綬褒章を受章した。

澤本教授は高分子化学の研究者。京都大学工学部高分子化学科(現在は工業化学科に統合)を卒業し、同大学院で博士課程を修了後、現職に至るまで高分子化学の研究を続けている。

石油などに含まれる炭化水素あるいはこれから合成される単量体(モノマー)を多数化学反応で結合して高分子(ポリマー)を生成する方法の一つに、反応中間体として生成するラジカルを利用するラジカル重合がある。しかし重合が途中で停止する副反応も起こるため、生成物は様々な分子量のポリマーの混合物となる。澤本教授はラジカル特有のこうした停止反応を回避し、生成ポリマーが均一となるよう制御された精密なリビング重合を可能とする「リビングラジカル重合」と呼ばれる新しい合成法を開発した。

褒章は毎年春と秋の二回発令され、今年の春には吉田潤一教授(工学研究科)と守倉正博教授(情報学研究科)がそれぞれ紫綬褒章を受章している。紫綬褒章は学術や芸術上の発明、改良、創作に関して著しい業績を挙げた者に、宮中で天皇から授与される。

(さわもと・みつお 工学研究科教授。 専門は高分子化学)

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