京大周辺・寮紹介(2011.02.16)

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受験生の皆さんはまだ合否はわからないものの、二次試験が終わり次第下宿を探し始める方も多いだろう。そこで、ここでは京都大学にほど近い4つの学生寮について、それぞれの寮生が紹介する。4月からの住まい探しの参考にしてもらえれば幸いだ。

熊野寮


こんにちは、熊野寮です。この文章を見ているあなた、「これまでの人生で寮生の自治で運営されている、食堂があって相部屋の寮に住んだことはありますか?」

熊野寮には、管理人と呼ばれる存在の人はいませんし、大学からの介入もありません。寮生400人強が自分達で寮を「運営」しています。本当にそれで問題なく暮らせるのか、という声が聞こえてきそうですが、やっぱり問題は起こりますよ。だってこんなに多くの人が、規則もない中でお互いの価値観をぶつけ合いながら生きているのですから。

でも勘違いしてほしくないのは、そうやって喧嘩しているだけではないということです。寮内には「徹底討論の原則」があります。何やらいかつい呼称のものですが、それは問題が起こったら当事者で納得のいくまで話し合うというものです。最善の方策を考える努力は必ず行うということです。同時に安易に多数決にもっていくことはしません。「何をどうすれば住み良くなるか」を徹底的に掘り下げることを重視していると思って下さい。非経済的に思う人もいるでしょう。けれども今しかそんな非効率的で、でも他の人間とたくさん話会える機会はないのではないでしょうか。こんな時間を過ごすことも一概に悪いものではないと思いませんか。

閑話休題、上のような理念的な「自治」もありますが、目に見えて行う「自治」の在り方もあります。つまり「仕事」と呼ばれる部分です。食器洗いや事務室の番、それに定期的に開かれる会議への出席などのようなものです。これらの内、どれを外しても熊野寮の運営に支障をきたしていきます。ただ「たくさん仕事があるから大変だ」と肩肘はる必要はそれほどありません。先程言ったように400人いるので1人1人の量はそれほど多くないからです。ただ肝要なことは「自分の仕事は絶対にやる!」ことです。それに限らず一般的なマナーを守ることで共同生活(相部屋だし、トイレや炊事場も共同)を上手に営んでいます。

また熊野寮と言えば、食堂の存在。1日3食食べても820円。しかも栄養バランスも優れているので、体調も万全。食堂があるおかげで勉強にも専念できるでしょう。また食堂で、ささいなことから哲学的な話題まで、友人といろいろ話すことができることは大変有意義な過ごし方です。

他にも寮の良いところはありますが、それでも「ある種の住みにくさ」が同居していることも事実です。気の合わない人がいるかもしれないし、共同生活ゆえ気を使う時も多いでしょう。けれども、これほど他者の存在が日常的な住処もなかなか無いのではないことは断言できます。「常にだれかが居る」「いきなり飲み会が始まる」「どこかで麻雀が行われている」とはありきたりな表現かもしれませんが、本当にいろんな人と付き合い、刺激を受ける生活を送ることは間違いないでしょう。その中で、自分は他者のおかげで存在していることに気付かされたりもします。
そんなこんなで明日も明後日も熊野寮は存在し続けていくでしょう。

連絡先 075-751-4050
入寮手続き、面接の日程や提出書類など、その他詳しいことは受験のときに配布するパンフレットを参考にして下さい。お持ちでない方は熊野寮にお問い合わせください。


女子寮


京大女子寮について紹介します。

女子寮は木造2階建ての古い建物です。京都大学の女子生徒35人が仲良く暮らしています。

玄関を入ると左手すぐにホールと呼ばれる居間のような部屋があります。ホールには、寮で1台のテレビ・ビデオがあること、又大量のマンガがあること、冷暖房が備わっていること等々の理由で大抵誰かがいます。深夜に帰ってきてもホールに電気がついているのを見ると、まるで自分を待ってくれていたかのようで、嬉しいものです。

プレハブ建ての図書室もあります。ここも冷暖房を備え、辞書の類が少々と、全集が何種か置いてあります。電源もあるので、ノートパソコンを使うこともできます。

部屋(居室)は2人部屋です。狭いのですが、机・ベッド・タンス等がうまく造りつけられているので特に不自由することはありません。住む人により整然としている部屋も、散らかっている部屋もあります。台所・お風呂・お手洗い・洗濯室は共同です。共同、というとなんとなく汚いのでは…と想像しがちですが、清掃業者さんが入ったり、当番制で毎日掃除しているのでかなりきれいです。夏は蚊が多く冬は息の白くなる台所は、ガスオーブンやミキサー、電子レンジに蒸し器もあり、なかなかの設備です。各自自炊なのですが、料理が不得意でもそばにいる人に気軽に聞けるので、なんとかなります。『きょうの料理』が3年分おいてあるので自分で覚えることもできます。又、玉子が1個欲しい…といった時には寮生同士で交渉して借りたり、売ってもらったりすることもあります。

設備はざっとこの様なものですが、女子寮の特徴(?)には仕事の割り振り、というものがあります。女子寮は女子寮生のみで組織的、体系的に機能しているので、その一員となった以上は、色々と役割があるわけです。例えば35人全員で均等にまわしている当番(約1カ月に1回まわってくる)の仕事は、夕方までに風呂掃除をし、夜は台所掃除、ホールの掃除、戸締り…と約3時間ほどはかかります。正直なところこの3時間程の仕事はしんどい時もありますが、35日間のうち34日間は掃除しなくてもよい、と考えればむしろ楽ともいえます。そのほか、「『きょうの料理』を買ってくる」係、「脱衣場のマットを洗濯する」係等もあります。

私が女子寮に入って一番良かったと思うのは、安い寮費もさることながら、かけがえのない友人(特に同回生)達を得られたことです。日々一緒に暮らすことで自然と信頼感・家族愛のようなものが生まれ、テストの情報はもとより失恋したときはなぐさめて、又悩んでいるときは話を聞いてもらえます。寮生とのざっくばらんな関係を通じて私は自分とは別の生き方に出会ったし、自分自身の意外な側面を見つけたりもしました。また、近くに人がいる、というのは何かと慰めになるものです。台所に立ちながら、湯船につかりながら、いろいろな人と会話を交わすのは、私の精神安定剤の一種です。

一人暮らしはいつでもできる! 大学生の時にしかできない寮生活に、あなたも加わってみませんか?

入寮希望者は学生センター生活担当(連絡先075-753-2539)まで問い合わせをして下さい。

地塩寮


こんにちは。地塩寮です。今日は私達の寮の紹介と、新入寮生の募集についてお話したいと思います。

まずは寮の紹介から。地塩寮は京都大学YMCA(京都大学キリスト教青年会)の寮です。京都大学YMCAは「聖書に基づいた人間形成を目指し、京都大学の内外にキリスト教の真理を広め、キリスト教の愛と正義とを生活の全面において実践すること」を目的としており、創立から100年以上の長い歴史を持っています。地塩寮に入寮すると自動的に京都大学YMCAに入会することになります。設立当時は「京大生・男子・クリスチャン」であることが入寮の条件でしたが、現在は在籍大学・回生・性別・国籍・クリスチャンであるかは問わず、広く新入寮生を募集しています。

現在寮生は28名(男20名 女8名)です。部屋は全室個室で、立地も京大正門前から徒歩3分と非常に便利です。寮が小規模であるため、寮生同士の関わりが強く、アットホームな雰囲気なところがこの寮の魅力だと思います。寮に入ったら全国や海外のYMCA関連の行事に参加出来るところも、大学では得がたい経験が得られるという点でとても面白いと思います。

また、地塩寮は自治寮でもあります。寮運営は寮生によって行われており、寮の方針に関することは寮生全員の話し合いによって決まります。寮生同士の価値観や考え方の違いから議論が深夜まで及ぶこともあります。このように、地塩寮では積極的に自治に関わろうという姿勢が求められます。

地塩寮に入寮するためには作文と面接による入寮選考を受けて頂く必要があります。作文の締切は3月13日(日)15時必着です。直接寮までお持ち頂くか、郵送またはメールでお送り下さい。

面接は3月14日に行います。場所は地塩寮食堂、時間は一人30分程度です。入寮選考に関する細かい詳細は入試の際にお配りしていた「2011年度地塩寮入寮選考パンフレット」に載っています。

この記事を読んで地塩寮に興味をもたれた方や、地塩寮に入ってみたいという方は、パンフレットを必ず読んでおいて下さい。なお、パンフレットは寮に来て頂ければ直接お渡しすることもできますので、見学がてら一度是非寮に足を運んでみて下さい☆いつでも来て頂ければ寮生が寮内をご案内します。また、パンフレットの郵送も受け付けておりますので、お電話又はEメールでその旨をご連絡ください。その他なにか質問等がありましたら、お気軽に寮に連絡して下さい。お待ちしています♪

地塩寮連絡先 075-751-9744

吉田寮


「吉田寮」。紹介しろと言われてもなあ。何を紹介したらいいのだろう。何を紹介できるのだろう。

うっそうと茂る木立を抜けると、崩れかけた木の建物の玄関が見える。二日酔いの寮生の横で猫があくびをしている。昼間でもぼんやりと薄暗いセピア色の風景の中で、ゆっくりと時間が流れていく。

吉田寮は自治寮だ。でもそれを説明するのに「月2回の総会」とか、「年2回の寮生大会」なんてものだけを言ってもあまりに一面的だろう。皆それぞれ、自分の創り上げたい「空間」があって、でも200人近くの寮生が同じ「空間」を求めているわけではないから、好き勝手に自分の求める「空間」を創ったり、ときにはぶつかりあう。そのような空気の中で何らかの問題がおき、それを解決しようとするとき、依頼、または依存できる対象は寮内には存在しない。原則的に「当事者間の話し合い」による解決が目指される。

あなたがもし、寮生になったとしても、あなたを助ける「権力執行人」はいないのだ。でもこれは、自分に関係しない問題を切って捨てるということではなく、同じ空間を共有し、かつ形成していく一員としての話し合いの参加が志向されるのだ。

また吉田寮には多くの寮外生が関わっている。先の原則によって寮生や、また寮外生どうしでぶつかり合いながらも、彼らもまた、自分なりの「空間」を求めて吉田寮に来ているのである。バンドの練習、ピアノの練習、政治運動、学習会など…。全然寮に入る気のない人も、吉田寮は「利用」できるということだ。といっても、寮はおそらくなじみやすい所ではないと思う。何かしたい人、何かを求めてやってくる人。そんな人たちが結局寮になじんでいってる気がする。

あまりに抽象的すぎる紹介だろうか?でも正直言って、「吉田寮」というものをそこに住む一寮生が人に伝えるのはとても難しい。様々な寮に対する規定は成り立つだろうが、その一部のみしか伝え得ないことを考えれば、その規定をここで言うのは全体としてうそになる。結局寮を知るには寮に来て、寮生と交流するしかないだろう。そうして得られるものは、明確な規定ではなく、ぼんやりとしたイメージぐらいのものだろうが。

寮に入りたい人、入りたくない人。全てのこの文を読んでいる人へ。この文にあなたが感じとったであろう混乱を抱えて吉田寮は存在します。院生、聴講生、学部生、猫、犬、いたち、やもり、むかで。その他もろもろの多くの人が吉田寮のゆっくりとした時の流れを泳いでいます。あなたがその流れを眺めに来ようと、飛び込みに来ようと、それはあなた次第ですが、私達はここにいます。吉田寮はここにあります。

連絡先 075-753-2537
公式サイトhttp://yoshidaryo.sokowonantoka.com/
寮の受付で入寮案内パンフレットを配布しています。

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