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教室貸出 3年ぶり再開から4か月 コロナ以前の運用から変化も

2023.09.16

4共の課外活動を目的とする貸出再開から約4か月が経った。吉田南学生集会所などの課外活動施設の貸出が20年度内に再開された一方で、4共の教室貸出の停止は3年にもおよび、4共の教室を主に利用していた団体は、屋内活動の解禁後も、学内外施設の利用を余儀なくされてきた。

たとえばグリークラブは、学外施設は利用料金が発生するため「財務状況的に厳し」く、また学生集会所の予約は「活動がある時間帯に望ましい部屋が予約できるとは限ら」ない状況だった。4共の貸出が再開された現在は、平時の活動に主として4共の教室を利用しているという。

貸出再開までの状況について、グリークラブの担当者は本紙の取材に対し、4共を管轄する吉田南共通事務部・国際高等教育院と直接交渉をもったことや、4共の利用団体が当局に要請書を提出したことの効果があったと考えている、とした。

4共の利用団体からなる連絡組織(A連)に関して、京大合唱団によると18年ごろまで加盟金を予算として確保していたが、18年以降は連絡がないという。深夜の利用について、0時まで利用する場合2週間前までの申請を求める現行の規定は、貸出再開以降に設けられたもので、コロナ禍の貸出停止を境に運用が変化している。

吉田南総合館の貸出し コロナ前と同様の運用に

課外活動掛は9月4日から、吉田南総合館の教室および演習室の利用予約を受け付けている。吉田南総合館は「課外活動が特に活発となる時期」である新歓および11月祭の準備期間に限り、課外活動向けの教室貸し出しを行っている。

10月から11月祭前日にかけて貸出を行うのは吉田南総合館の教室15室と演習室1室で、貸し出しは全学公認団体に限り認められる。利用する場合、希望日の2週間前までに厚生課課外活動掛に申請が必要。利用は昼休みの時間帯と、18時半から21時まで。5月に再開した4共の利用とは異なり、延長は認められない。京大によると、利用に関して2019年度との相違点はない。

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